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輸入車も<お買い得>で選ぼう! (ボルボV70オーシャンレースリミテッド)
(05.11.19)
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「装備の充実度」
……
「装備の特別度」
……
「装備の必要度」
……
(写真=宮門秀行)
「限定」そのものがプレミアム
ボルボV70「オーシャンレースリミテッド」(FF/5AT)
……495万円
ボルボは、以前から多くの特別限定車を手がけてきた。最も新しいのが、ヨットレースの「ボルボ・オーシャンレース」の開催を記念した「オーシャンレースリミテッド」である。
■
半期に一度の特別仕様車
プレミアムを謳うブランドの中でも、早くから特別仕様車を積極的に手掛けてきたのがボルボである。何しろこの2年ほどの間だけでも、「V70ブラックサファイア」、「C70 T-5クラシック」、「XC70 2.5Tノルディック・エディション」、「S60 2.4スポーツ・エディション」、そして今回連れ出した「V70(とXC70、XC90)オーシャンレース・リミテッド」と、ほぼ半期に一度はこうしたモデルが登場しているのだ。
その基本構成は、大体同じようなパターンである。すなわち、車両価格はベース車よりも高いが、金額に換算するとその差額相当分を上回るだけのオプション装備が装着されていて、それらを個別に選択するよりはるかにリーズナブルに済む。さらに、限定車だけの特別なボディカラーやエンブレムといったアイテムまで加わるから、所有欲も大いに満たせると、まあそういった具合だ。
■
本当にお買い得か?
ボルボが協賛しているヨットレース「ボルボ・オーシャンレース」の名を戴いたこの秋の特別仕様車、V70オーシャンレース・リミテッドは、V70のエントリーグレードをベースとする。追加された主な装備は以下の通り。
・バイキセノンヘッドライト
・17インチアルミホイール
・本革スポーツシート&本革巻きステアリングホイール
・運転席パワーシート
・CD/MDハイパフォーマンス・オーディオシステム
これらに加えて、オーシャンレースリミテッドすべてに共通のオーシャンブルーパールと呼ばれる専用ボディ色、エレクトリック・シルバーメタリック塗色のドアモールディング、専用のエンブレムやドアシルカバー、ルーフレール、内装アルミパネル、ロゴ入りキーリングなどが組み合わされて、価格は495万円。ベースとなったV70に較べると41万円高となるが、ボルボによれば特別仕様・装備は約102万円相当になり、実に60万円近くもお買い得だと謳われている。そう言われると、ついつい「60万円もお得なら、予算を超えているけれど、ちょっと頑張っちゃおうかな」そう思ってしまうものなのかもしれない。
でも本当にその選択は正しいのだろうか。リーズナブルというのは本当に必要なものを安価にて手に入れることであり、いくら60万円安かろうが、そこに意味を感じないならば、その人にとって本当にリーズナブルなのはやはりベース車ということになるはずだ。そんな意地悪い視点で、このV70オーシャンレース・リミテッドを見ると、純粋に機能や快適性を高める装備として挙げられるのは、バイキセノンヘッドライト、本革スポーツシート&ステアリング、運転席パワーシートにハイパフォーマンス・オーディオといったあたりとなる。
【スペック】
全長×全幅×全高=4720×1815×1490mm/ホイールベース=2755mm/車重=1560kg/駆動方式=FF/2.4リッター直5DOHC20バルブ(170ps/6000rpm、22.9kgm/4500rpm)/価格=495万円(テスト車=同じ)
ベース車:
ボルボV70……454万円
特別装備
●特別専用色<オーシャンブルーパール>
●専用シルバーカラー・ドアモールディング
●専用エンブレム
●専用ドアシルカバー
●専用ルーフレール
●バイキセノンヘッドライト
●17インチアルミホイール<Orpheus>
●専用ブルートーン・アルミニウムパネル
●専用キーリング
●本革スポーツシート
●本革巻きステアリングホイール
●運転席8ウェイパワーシート
●CD/MDハイパフォーマンス・オーディオシステム
■
輸入車を買う醍醐味
素のV70でこれらを付けようとした場合には、ベーシック・パッケージなるセットオプションが用意されている。内容はバイキセノンヘッドライト、本革シート&ステアリング、運転席パワーシート、ハイパフォーマンスオーディオに電動サンルーフまで含んで価格は38万6000円。そう、実は電動サンルーフまで付くのに、まだこちらのほうが安い。もちろん、オーシャンレース・リミテッドには専用のボディ色や内外装も加わるのだが、少なくとも機能の面では特別リーズナブルではないわけだ。仮にサンルーフはなくとも、たとえば標準装備じゃないことが不思議なラゲッジカバー税込み4万2472円也あたりが付いていたら、また印象は違うのかもしれないが……。
とは言ってみたものの、だからオーシャンレース・リミテッドは買いではないとは、やはり言えない。輸入車を買う大きな醍醐味であるほかとはちょっと違ったクルマに乗りたいという欲求を満たすには、やはり限定という要素は大きいからだ。
サンルーフが欲しいか、限定という称号にさらなるプレミアム性を求めるか、はたまたこれらとはまた違った選択を考えるか。いずれにせよユーザーに求められるのは「お買い得」というひと言に踊らされることなく、自分の求めるものとじっくり照らし合わせた賢いクルマ選びである。特に限定モデルの多いボルボを狙っているのであれば、このことは頭の片隅に入れておいたほうがいいだろう。
(文=島下泰久/写真=高橋信宏/2005年11月)
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