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2005年、webCGはこの4台にZokkon! (プジョー407SW)
(05.12.21)
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「たまには女子に運転してもらうのもいいでしょ」
「イヤ、後席はちょっと狭いし、恐縮します」
「でも、楽しそうですよ」
できるオンナは、大きなプジョーで
プジョー407SW エグゼクティブ 3.0(FF/6AT)
……450万円
女性に人気のあるプジョーブランドから今年リリースされたのは、スタイリッシュなサルーンとステーションワゴンボディをもつ「407」。webCG唯一の女性であるワタナベは、このクルマを今年一番と推す。
スタッフ(ワタナベ)の主張
「振り向くのは電車男だけじゃない。上品でファッショナブルなクルマ」
島下泰久の反論
「デカイし見切りは悪いし、室内も狭い。見栄えだけじゃ……」
■
ディベート編
──「プジョー407って女性が積極的に選べる数少ないクルマだって気がしません?」
島下:
オシャレで、個性的で、でもマッチョな感じじゃなくて…ってことですか?
──「そうです。このエクステリア、いいじゃないですか。まず今、たいていの女性はプジョー好きですよ」
島下:
けど、いくら何でもこの顔はキツくないですか? たとえば206でプジョーを知った人なんかには。
──「206とか307でプジョーを知って、もう少し年齢を重ねて理解を深めた人だったら、これピッタリですって!」
島下:
ああ、もう少し年上ってことね。僕らよりもうちょっと上、35〜36歳くらいって感じかな? でもコムスメに勝つ! とか言ってる感じのギラギラ感はないですよね。
──「もっと清楚で気品のある……『電車男』にでてきたエルメスみたいな?」
島下:
ちょっと無理あるでしょー。
──「でも撮影したクルマのベージュインテリアなんて、すごく上品でいいじゃないですか。パノラミックガラスルーフはすごく開放的だし」
島下:
後席だけね。前席は全然恩恵ないですけど。それどころか前席はピラーも寝てて圧迫感が強い。おまけに、あのどこまであるかわからないノーズを筆頭にあんなに前後左右の見切りが悪いのは男性にだって大問題ですよ。いくら見映えがよくても……。
──「ああいうのを乗りこなす女性はステキじゃないですか!」
島下:
ワタナベさんは、アレ颯爽と乗りこなせるの?
──「そ、それは……頑張りますって!」
【スペック】
全長×全幅×全高=4775×1840×1510mm/ホイールベース=2725mm/車重=1720kg/駆動方式=FF/3リッターV6DOHC24バルブ(210ps/6000rpm、29.5kgm/3750rpm)/価格=450万円(テスト車=同じ)
■
島下泰久のマトメ
2005年の輸入車市場は、実は前年から引き続いての傾向なのだが、とにかく高額車がよく売れた。「フェラーリF430」が実に納車2年半待ちなんて事態は、その象徴だ。一方で比較的低価格、200万円台前後の輸入車市場は、若干冷え込みを見せているようである。極端な話、売れているのは「ゴルフ」と「ミニ」、そして「ポロ」ぐらいなものといっても過言ではない。これは推測だが、これまで少し背伸びをしてこのクラスの輸入車を手に入れていた層が、今や背伸びは控えようという雰囲気になっているのだろうか。その主因は言うまでもなく、例の所得格差、二極化といった社会情勢である。
こうしたマーケットの傾向は、小型車が基幹のプジョーにとって特に厳しい向かい風。それだけに407はまさに待望のニューモデルであった。実は1500万円級のように目立ってはいないものの、価格帯300万円以上の輸入車も、ここにきてセールスを伸長させているといわれるからだ。
この407が属する、いわゆるDセグメントにも、2005年には多くのニューモデルが投入された。筆頭はBMW3シリーズ。さらにアウディA4もフルモデルチェンジと謳う大規模マイナーチェンジを実施したし、メルセデス・ベンツCクラスも再びエンジンの刷新を行った。これらライバルに負けじと407も、日本製カーナビを埋め込んだ専用インストゥルメントパネルの採用や、パノラミックガラスルーフ付きのワゴンであるSWの同時展開など力の入ったところを見せ、とりあえず出足は堅調というところらしい。
なるほど、ドイツ車の骨太でいかにも男っぽいところに拒否反応を示す女性にとっては、206で柔和でファッショナブルなブランドという地位を決定的にしたプジョーが、いい選択かもしれない。似合うのはニキータ的女性ではなく、LOHASに関心のあるような人? だとしたら、プジョー本社が何とか導入をと考えているらしい、ディーゼルモデルも加わるとなお良いだろう。2006年以降の課題だ。
ただしこのセグメントにも困ったことが起こりつつある。それはサイズの肥大化だ。3シリーズの全幅1815mmも議論となったが、407はさらにその上をいき、実に全幅1840mmもある。これではニュータウン系の立体駐車場では入らないところも多いはずだ。
しかも407は、406に較べて全長が85mmも伸びた。と言っても、4685mmという全長自体は決して持て余すほどではないだろう。問題は、それがちっとも室内の広さに繋がっていないということである。伸びたのはフロントオーバーハング。後席なんて逆に狭くなっているという具合だ。
考えてみれば、その下のクラスのゴルフですら今は全幅1760mm。フォーカスも何と1840mmにまで肥大化している。次のモデルチェンジでは、あるいはこれらも……。今後、日本のフツウの人々にとって輸入車は、物理的側面からも縁遠いものとなってしまうのかもしれない。2005年が、そのターニングポイントとして記憶される年になどならないことを祈るばかりである。
(文=島下泰久/写真=高橋信宏/2005年12月)
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