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国宝に足を踏み入れる

浄土堂は正面が東を向いていて、正面から右側、つまり、北側に回ると入口が見つかります。靴を脱ぎ、入口をくぐって拝観料の500円を払うと、そこには外よりも少し暗い空間が広がっています。そしてお堂のど真ん中には、天井に届かんばかりの阿弥陀如来像が、鈍い金色を放ちながら来場者を見守るかのように優しい表情で佇んでいました。その高さは5メートル30センチ。両側にはともに3メートル70センチの小柄な観音菩薩と勢至菩薩を従えています。

拝観者の姿がまばらなのをいいことに、阿弥陀三尊立像の正面に立つと、まさに国宝を独り占め! 静かな空間にはゆったりとした時間が流れています。これほどじっくりと仏像を眺めるのはこれが初めて。見ているうちに心が落ち着いていくのがわかります。

逆光もいいけど

心地よい気分に浸っていたら、紺の作無衣を着た50がらみの男性が「ご説明いたしましょうか?」と声をかけてきました。これ幸いと説明をお願いすると、ガイドブックに書かれていない興味深い話が次から次へと飛び出してきます。

その一部を紹介すると、浄土寺の阿弥陀三尊立像は鎌倉初期の名仏師として知られる快慶の作品と伝えられていましたが、最近、仏像の内部にファイバースコープを入れて調べた結果、ようやくそれが確認されたということです。
しかし、解決されていない謎はいくつもあり、たとえば阿弥陀如来像の手の位置が普通とは反対、さらに、ふつうは阿弥陀如来の右手の側に勢至菩薩、左手の側に観音菩薩が来るのですが、浄土寺ではこの位置も逆になっており、快慶にかぎって勘違いするはずもなく、その理由としてさまざまな説が上がっているそうです。

説明をうかがったあと、お勧めの拝観時期をたずねると、「いつのまにか秋のお彼岸ということになっていますが、本当は7月下旬から8月上旬がいいんですよ。天気が良いと西日が堂内にまわって阿弥陀三尊立像が宙に浮いているように見えるんです。それから、年に一日だけ拝観料を払わなくても阿弥陀三尊立像を見られます。それは元旦で、正面の扉を開けるんです。朝日に輝く阿弥陀三尊立像もまた素晴らしいですよ」

もう一度

「逆光もいいけど、順光も見てみたいなぁ」と思ったところで、ふと現実の世界に引き戻されました。カンジンの空模様は? 空は雲に覆われ、結局この日の夕方に逆光の阿弥陀三尊立像を拝むことはできませんでした。

でも、あのみうらさんだって、「1回目は昼に行ったんですよ、知らなくて。で、次は夕方と思って行ったら雨が降っちゃった。ようやく見られたのは3回目でした」。

クルマがあれば“地獄表”は克服できますが、期待どおりの光景に遭遇できるかどうかは運まかせ。もう一度行きたい……そう心に決めた仏像編でした。

(おわり)


時期を選び、天候に恵まれれば、宙に浮く阿弥陀三尊立像にお目にかかれるかもしれない。中央が阿弥陀如来。左が観音菩薩、右が勢至菩薩という配置は異例。

東大寺南大門と同じ天竺様のつくりで知られる国宝の浄土堂。その建立は1192年といわれている。

浄土堂は、奈良の東大寺を再建した重源上人が手がけたもの。高度な建築技術により成立しており、研究の対象としても貴重な建物だ。

浄土堂内や阿弥陀三尊立像は残念ながら撮影禁止。かわりに記念スタンプを思い出に。

かつては浄土寺を取り囲むようにいくつもの寺院が存在したというこの一帯。現在は南の歓喜院と北の宝持院が残っている。
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ここ一番の加速性能を楽しめるのがターボエンジンの醍醐味ですが、できれば巡航時の静粛性も手に入れたい。そんな希望を叶えるのが「Mobil1 RP」が備えた高いパフォーマンス。フリクションロスを徹底的に低減したおかげで、「webCG Mobil1号」こと「ゴルフGTI」の100km/h、2250rpm巡航時のエンジン音は実に静粛で、巡航燃費も自然吸気エンジンなみ。そのうえスムーズなエンジンの吹け上がりや加速感が味わえました。

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