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男鹿半島で絶景を楽しむ

さて、秋田に一泊した翌日は、男鹿半島まで足を伸ばしてみます。秋田から男鹿半島へのアクセス方法はいろいろありますが、今回は八郎潟を干拓してつくった米どころ大潟村を通り抜けるルートを選びました。大潟村の道はどこも直線が延々と続き、道に沿うように植えられた並木や水田の風景がまるでヨーロッパのよう。「日本にもこんな場所があるんだ」と驚くはずです。
さらに、男鹿半島に進むと、美しい海を見ながらドライブできるワインディングロードが待ち構えています。真っ青な空と、その空の色を映して青緑に透き通る海は、フロントウインドー越しだけでなく、海からの風に吹かれながら楽しみたいもの。クルマを道ばたの駐車スペースに停め、しばしのんびりと海を眺める。そんなちょっとした時間がとても贅沢に思えました。

ユニークないぶりがっこ料理を求めて

男鹿半島からの眺望を堪能したところで、カーナビの目的地を編集部にセット、東京に戻ることにします。往路同様、秋田道と東北道を乗り継ぐルートですが、途中、大曲ICを降り、ちょっと寄り道。角館に「がっこ懐石」を食べさせてくれるお店があるというので、訪ねてみることにしました。
「食堂 いなほ」は隣接する「料亭 稲穂」の姉妹店で、料亭の味を気軽に楽しめる評判のお店。古風な構えの入口から中に入っていくと、この地で50年以上も前に料亭を始めたという後藤マサさん(81歳)が迎えてくれました。
さっそくお店の一番人気、「がっこ懐石」を注文します。木の器に収められた9種類の料理と丼、そして、お椀という内容です。9分割の器の中はすべてがっこ料理で、いぶりがっこの天ぷらや甘露煮など、どれもユニークなものばかり。さらに親子丼のように見えるのは、実はいぶりがっこの卵とじでした。いぶりがっこを一度塩抜きしているため、味付けは薄味で、とても上品でヘルシーな印象です。そしておいしい。これで1500円ですから、わざわざ寄り道した甲斐があったというものです。
満ち足りた気持ちになったところで、帰路につくことにしました。振り返れば、秋田の食は、伝統の方法により素材が持つ味わいを引き出すことに、そのおいしさがありました。なにより、ご飯のおいしさに日本人に生まれてよかった……そう感じた「秋田・食の旅」でした。
(おわり)
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| 秋田市から男鹿半島に向かう途中走った大潟村の道。日本とは思えない風景だ。 |

| 日本海をバックに男鹿半島の道を駆け抜ける。天気がよければ、青緑色に透き通った海が見える。 |


| がっこ懐石は、9種類の料理といぶりがっこ丼、きりたんぽのお椀仕立ての3つがついて1500円という安さ。 |

| 「食堂 いなほ」の看板おばあちゃんの後藤マサさん。 |
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