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法師温泉唯一の宿

谷間の開けた場所には、旅館よりも“旅籠”という言葉がぴったりの古い建物が佇んでいます。これが本館で、創業が明治8年といいますから、130年もの間、風雪に耐え抜いてきたことになります。
これ以外にも別館や渡り廊下で結ばれた薫山荘、法隆殿があります。法師温泉内の旅館はこの長寿館だけで、温泉街の賑わいはありませんが、だからこそ、ゆっくりと時が流れる落ち着いた空気にあたりが包まれているのでしょう。

混浴もありますが……

さっそく大浴場を覗いてみることにします。長寿館の自慢は明治28年に完成した「法師乃湯」で、和洋折衷の趣あるつくりが目を惹きます。そして、浴槽の下に敷き詰められた玉石の間から湧き出す正真正銘の天然温泉も人気の理由です。

ただ、小山薫堂さんがおっしゃるように、法師乃湯は原則混浴。夜8時から10時までは女性専用になりますが、男性専用の時間はありませんので、念のため。混浴は落ち着かないという人には、内風呂と露天風呂を備えた「玉城乃湯」がオススメです。こちらは午後8時から翌朝7時までが男性専用、他の時間帯が女性専用(ただし午前10時から午後3時を除く)になります。これからの季節、雪を見ながら露天風呂というのもまた楽しいものです。

川のせせらぎに心洗われる夕べ

夕食まで少し時間があるので外に出てみると、山間の宿だけにまだ5時過ぎというのに、あたりは夕闇に包まれています。渡り廊下の下を流れる川のほとりにたどり着くと、聞こえてくるのは川のせせらぎだけ。部屋の障子から漏れ出す柔らかな光が川面を照らして、なんともいいようのない心地のよい時間が過ぎていきます。

そうこうしているうちに日はとっぷりと暮れ、周囲は完全な闇に変わりました。近くに街がないだけに“光害”とも無縁。日常を忘れる瞬間でした。

部屋に戻ると夕食の準備が整っていました。この日は川魚や山菜といった山の幸をふんだんに使ったメニュー。地酒とご飯が進みます。

建物こそ人工のものですが、川のせせらぎ、天然温泉、山の幸、そして、夜本来の闇など、この宿のまわりには自然の力が溢れています。小山さんがいう“干からびた感性に水を与えてくれる”パワーの源は、そんな自然の力なのかもしれませんね。

(おわり)


玄関を入ると、そこには失われつつある日本があった。左手には囲炉裏があり、火を囲んで話を始めれば時が経つのを忘れてしまうほど居心地がいい。

入口と更衣室は男女別だが、その先の浴場は男女混浴の法師乃湯。浴槽のまわりの箱は脱衣置き場で、ここで着替えるのが法師温泉流だとか。

こちらは時間により女性専用、男性専用に切り替わる玉城乃湯。内風呂に加えて露天風呂もある。

山の幸をふんだんに使った長寿館の夕食。この日は鱒のたたき、鯉の洗い、鯉こく、赤城鶏、旬のきのこなどが舌を楽しませてくれた。
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輸入車の場合、日本車に比べてエンジンオイルの減りが多い場合があります。不足するとエンジン内の油圧が低くなるだけでなく、エンジンオイルの清浄力も低下してしまいます。そこで、エンジンオイルのレベルはこまめにチェックしたいものですが、旅先などで足りなくなったときに備えて、1リッター缶を携行すると安心です。

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