
この地図の特徴は、なんといっても2D表示時の落着いた佇い。数あるカーナビ地図の中で最も紙地図に近い印象を与えるものに仕上がっており、ナビ初体験者も自然に受け容れられることだろう。
ただ文字表示やピクトや多めで、場所によっては少し情報を整理したほうが見やすく感じられることもある。
道路もあまり鮮明に見える作りではない。こういった場合にはマップイコライザーが役に立つ。
3D表示のスカイシティマップやスカイビューはかなりエンターテインメント性を重視した仕様。さらにドライバーズビューやソリッドシティマップになると、遠方の状況が把握しづらいため慣れが必要だ。市街地図収録エリア数は多いが、地方に行くと各収録エリアの面積は比較的狭い。
100mスケールの市街地図として、かねてより評価の高いドライビングバーチャルシティマップは、2Dと3Dであまり大きな落差を感じさせず、このあたりの作り方はなかなか上手い作り。
画面上の文字表示は多めながら、比較的よく認識できるのは、VGAの歴史が長い同ブランドならではの技だろう。
事故多発地点表示は、安全支援策の一環として評価できるポイントだ。道路は影付き表示のため、道路の様子はよくわかるが、場所によってはやや煩雑に感じられなくもない。いずれにしても使える100m地図である。
その反面、200mスケールにすると道数は少なく文字表示も激減。このギャップはちょっと大きすぎるといわざるをえない。ハイウェイサテライトマップは長距離走行時に便利に使える。
すっきりとクリーンな仕上がりの地図だ。それだけに細部まで見通すことができ、一般道や細街路の様子もよく理解できる。種別ごとの道の塗り分けがしっかり行なわれているのに、これだけ鮮明な印象を与えるのは全体のデザインがしっかりとれているからだろう。
文字表示はやや少なめ。これに対して市街地図はやや沈みがちの表示という印象を受ける。3D-CG描写によるスクエアビューは、建物の細部に至るまでよく描き込んであるが、実用性という点ではいささか疑問。ときに表示させてCG地図を楽しむエンターテインメント用機能と考えた方がよさそうだ。
現在位置の更新回数アップや表示位置の補正等により、自車マークの動きも滑らかさを増している。
道路の視認性が高く、つながり具合がよく理解できる地図。カロッツェリアのように紙地図に近い作りは、カーナビ初心者でも違和感なく使えるが、カーナビ用と割り切れば本機のような道路主体の作りも悪くない。どちらのタイプが適しているかは、人それぞれだろう。
一般の道や細街路が見やすい本機の地図は、比較的細い道をよく利用する人にとっては便利に使えるはずだ。
国道、都道府県道、幹線道など道の種別による色分けに関しては、走行中の目安にはなるが、複数の道が交差する場所ではやや紛らわしく感じられ、VICSの矢印が見づらい場合もある。
高速路線マップは概略を把握するのに好適。地図と素早く切り替えられれば、さらに便利に使えるだろう。
VGA画面に合わせて作り込まれた各社のトップグレードナビを見た後で、本機の地図に接すると、さすがに違いを実感せざるを得ないが、単独で使っている限りではさほど不満を覚えるようなことはない。
VGAモニターでないため画質も粗い。しかし肩に力が入っていないこの作りは、自由な感覚があって悪くない。
カジュアル仕様のナビ画面としては、上手いまとめ方をしているように思われる。ただ文字表示も少なく、地図から得られる情報量は多くない。窓枠形式の2画面表示は、部分拡大といった趣きながら、ベース地図が完全にカットされないため、広々とした感じを与えて好印象。
市街地図の収録エリアは、地方でもかなり広く、充分な実用性を備えている。





