
今回、設定した目的地に対して、最も理にかなったルートを引いてみせたのがイクリプス。コの字を向かい合わせた格好のこのルートは、一般道を可能なかぎり利用したうえで、細街路はできるだけ短く設定し、走りにくい恐れのある部分を極力、排除するという点で優れている。人間の感覚に最も近い道選びといえるだろう。
しかも細街路表示ルートの部分は、極細と表現しても過言ではないこの地域一帯の道のなかでは、かなり幅広い道。本機は、しっかりした道路データを持っているのだろう。
このルートなら、運転にあまり自信がない人でも比較的、容易に目的地まで辿り着けるはず。信頼できる細街路探索性能である。
ケンウッドHDV-770が引いたルートは、新青梅街道、山手通り、大久保通りとコの字形に幅広い道を走り右折、北進して目的地に向かう経路。きわめてオーソドックスで理にかなっている。大久保通りを右折した後の北進路もちゃんと細街路であることを示す青色になっており、道路データもしっかりしているようだ。
この表示なら、ドライバーは北進する道が細街路であることをあらかじめ認識できるため、大久保通りを右折した後はゆっくり走らなくてはいけないと考えることだろう。
通常の探索はやや物足りない部分もあった本機だが、細街路探索においてはイクリプスほどの切れ味はないものの、信頼できる性能の持ち主のようだ。
クラリオンの一般道に引かれるルートライン色は黄色が基本、細街路は紫と決まっている。こうしたラインの色から判別すると、MAX960HDが選んだルートは、大半が一般道で、細街路はその先端のごくわずかな距離だけということになる。
しかし実際には、画面の下方、大久保通りを右折した後、目的地に向かって北に走行する道は、幅5.5メートルにはとうてい満たない狭い一方通行路。自転車とすれ違うのも大変なほど細くなっている場所もある。データが完全に整備されていないのではないだろうか。
今回、この場所では目的地に辿り着くことのできるルートを描いたが、ほかの場所ではどうなのかと、そのあたりに少し不安を抱かざるをえない結果となった。
サイバーナビは、新青梅街道から延々と細街路を走り続けるルートを描いた。自車位置から東に少し走って山手通りに入り、北進後ほどなく左折して大久保通りを西進すると、この細街路ルートの東側の膨らみの部分に比較的簡単に行くことができるのに、である。
もっともこの経路は夕方の渋滞を回避したためとも考えられるのだが、それにしても細街路ばかり走りすぎではないだろうか。大久保通りから北側の一方通行路は道幅も細く、走行には気を使う道。南側の大久保通り側からこの目的地に向かうなら、クラリオンやケンウッドが選んだ道のほうが楽に走ることができる。新青梅街道から細街路に入ったために、やや苦しい道選びになってしまったようだ。
ストラーダも、新青梅街道から早々と細街路を選んで、北進するルートを選んだ。新青梅街道を左折するポイントはサイバーナビと同じ。
その後の経路は、サイバーナビが東側に向かったのに対し、本機は西への分岐を選択。そのまま北上し、大久保通りを横断して目的地の真南に接近することに成功しているが、その後少し北上してからのクランク状経路が問題。ここは道路はあるものの自動車での走行は無理な小路。クラリオンは大久保通りを同じ交差点で曲がり、うまく経路を選んでいるが、よく見るとクラリオンの地図にはクランク状の細い道は描かれていない。この違いが明暗を分けたようだ。
サイバーナビとともに、なぜ細街路ばかりの道を選んだのか、理由はよくわからない。





