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最上級ナビの頂上決戦に臨むのは、カロッツェリアAVIC-XH099とパナソニックCN-HDS915D。いずれも高精細VGAモニターや高度な測位系を積むハイグレード・オンダッシュ。CGの長期テスト車であるオデッセイに2台同時に装着し、基本設定から測位、案内まで、両機のナビ性能を多角的に検証した。
文=脇森 宏
写真=河野隆行
パナソニックCN-HDS915TD 344,400円(税込み)
カロッツェリアAVIC-XH099 283,500円(税込み)
※このモデルは地デジチューナー同梱モデルではありません

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クルマに軽自動車から最高級車まであるように、カーナビにも手のひらサイズのPND(パーソナル・ナビゲーション・デバイス)から、あらゆる機能と性能を高度に追求した最上級モデルまで揃っている。経済性を重視するなら、少々の不便はあっても、軽自動車やPNDで事足りる。しかし、可能性をとことん追求したものは、自動車であれカーナビであれ、高い満足感をもたらしてくれる。カーナビの究極の理想は、ドアtoドアの道案内。現状ではどのブランドのナビも道半ばといったところだが、高級機はその目標達成に向けてのブランドの志が最も強く反映されており、積極的に投入された先進技術やノウハウが、実用ナビとは一線を画すナビゲート性能と高品位で快適な使い心地をもたらす。ワインディングロードでのハイアベレージ走行をこなしながら、同時に上質な走りのテイストが味わえるハイグレードな高性能車に譬えることができるかもしれない。
そうした高い資質を備えたハイグレードナビの双壁が、カロッツェリア・サイバーナビとパナソニック・ストラーダFクラス。方向性は異なるものの、ともに日本のナビを代表する高実力機。そのパフォーマンスはいかに??。1対1の直接対決を通して探ってみた。
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設定
高性能を発揮するには、環境設定が不可欠。マニアックな仕様のカロッツェリア、 万人向けのパナソニックと、設定画面の構成からして違いがみられて興味深いが、 ナビ性能の基本中の基本である取り付け角度は両機とも厳格。

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距離や右左折、3Dジャイロの学習度や、接続の確認等が事細かにできるカロッツェリアは、ナビフリーク向け。一般のユーザーにはとっつきにくいかもしれないが、ナビ各部の状態が的確にチェックできるため、ヘビーユーザーにとってはうれしい造りだ。
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学習度や各部の接続状態を、わかりやすく整理して表示するのがパナソニック。情報量は少ないが、ひと目でナビの状態が把握できる仕様。クルマでいえば、マニュアル車的なカロッツェリアに対し、AT車的な造りのパナソニックといえるだろう。
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測位テスト①狭い住宅街
カーナビの最終目的であるドアtoドアを実現するためには、位置精度が肝要。特にハイグレードナビにあっては、不確かな測位性能は致命傷ともなりかねない。そこで狭溢な路地が連続する住宅街で両機の実力を診断。

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クルマ1台がやっと通過でき、しかもアップダウンの激しい住宅街を、右左折を繰り返して走るコース。移動距離や方角を間違えるとミスコースにつながるが、両機とも誤測位なく走り切った。結果から見れば互角。しかし、実走行中の自車マークの位置や動きは、カロッツェリアのほうがより厳密かつリニアで、切れ味が良い。対するパナソニックは、穏やかでスムーズな動き。性能そのものは文句なしだが、測位のリアリティという点でライバルに一歩譲る。
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測位テスト②上下道の区別
高速や有料道が一般道と並走もしくは高架で重なっている場所は、ナビにとっては鬼門。首都高速・羽田ランプにおいて、高架下の下道をひとしきり走行後に、高速に乗るルートを設定。上下道の識別能力をチェックした。

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距離こそ短いものの、下道が徐々に高架から離れた後に高速と並走する個所もある意地悪なコースだが、3Dジャイロをはじめとする高度な測位系を備えた両機の足どりは確かで、1ヵ所の踏み外しもなかった。両機とも、迷いなく正しい道を選び取っている印象で、ドライバーの安心感、信頼感はひとしお。ただ、細部にまでこだわって自車マークの動きを見てみると、カロッツェリアがクルマの挙動を小刻みかつ正確にトレースしていくのに対し、パナソニックは途中をうまく端折りながら滑らかな軌跡を描くといった相違点を見出すことができる。
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測位テスト③屋内の立体駐車場
大型商業施設に併設されている屋内駐車場も、ナビの測位が困難な場所のひとつ。GPS電波が遮断された状態で螺旋路を走るため、自車位置が狂わされる。出口での位置精度のほか、GPS受信時の復帰性能も重要なポイント。

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テスト場所は、そごう千葉店。DNA螺旋のような通路を10階以上まで昇った後に、駐車して電源オフ、再起動後には間髪を入れずに走りだし、今度は建物の端にある下り螺旋を下降。その後、線路に沿ってトンネルを走行し突如、空が開ける出口に到達する。ナビいじめ以外の何物でもないといえそうなこの難コースを完璧に走りきることは、高度な測位性能を持つナビであることの証といっても過言ではないだろう。カロッツェリアはここで今回、パーフェクトを達成した。自車マークは途中、わずかに修正気味の挙動を見せることもあったが終始、正確かつ安定。出口までまったく危なげなかった。パナソニックは旋回時にやや挙動を乱し、自車マークが建物をはみ出すことが何回かあった。しかし乱調に陥ることはなく、出口ではぴたりとその位置を合わせてみせた。カロッツェリアに少し差をつけられたが、実用上はこれなら、まったく問題はない。
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性能テスト①検索
目的地をはじめとする地点検索も、カーナビの大切な機能のひとつ。データ件数は、2台ともほぼ横並びといったところだが、メニューの構成やちょっとした機能の付加などによって使い勝手は大きく違ってくる。

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パナソニックのFクラス、カロッツェリアのサイバーナビは、ともにカーナビの頂点に位置する最上級モデルだけに、データ量や検索機能の多彩さはトップクラス。さまざまな方法で検索できる。使い勝手を左右するメニュー画面の造りや構成は、わかりやすさ第一主義ともいえる性格のパナソニックが誰にでも使いやすいという点で一歩リードという印象。ナビとAVのいずれにもスムーズに入っていけるツートップメニューを筆頭に、初めての人でも戸惑わないようにとの配慮が随所に感じられる。検索候補リストの並び替えがごく簡単にできる点も好ましい。カロッツェリアも機能面では負けていないし、決して使いづらくはないが、メニュー画面の造りがやや素っ気なく、マニアライクなイメージ。親しみ感がいまひとつといったところだ。なお今回の両モデルに限らないが、名称(50音)検索を行なうときに、例えば「千葉そごう」ではなく、「そごう千葉店」と正式名称を入力しないと代表地点が一発で出てこないことが多い。こういった良い意味で融通のきく検索機能は、ナビの今後の課題のひとつだろう。
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