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性能テスト②ルートの引き方
目的地まで、ナビがどのような走行経路を提示するかも重要な性能項目。道選びは、到着時間や走りやすさに直接かかわるだけに、軽視はできない。全ルート図で経路の概要や所要時間、高速料金等が見やすいことも大切だ。

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現在地から目的地までのルートを探索させたとき、ナビが真っ先に引いて提示してくるのが、そのナビの最も標準的なルート。パナソニックはこれに“おまかせルート”という名称を付け、探索結果も距離や時間、高速料金等とともに地図ではなく模式図で示すだけ。最大5ルートまでの探索機能も備えているが、通常の使い勝手を優先させた仕様をとっている。一方カロッツェリアは、探索条件を好みに応じて変えられるルートイコライザーを投入、探索結果は地図上に、距離や時間などとともに表示。最大6ルート探索にも即座に移ることができる。オートマチック志向のパナソニックと、マニュアル指向のカロッツェリアの違いが、ここにも見てとれる。道の選び方は、探索条件によっても異なるが、パナソニックは全般に運転初心者でも走りやすい無難なルートを引くことが多く、カロッツェリアも基本的には同様ながら、ときに冒険的な道を選ぶこともある。甲乙つけ難いが、意外に頑迷なパナソニックに対し、フレキシブルなカロッツェリアの僅差勝ちといったところだろうか。
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性能テスト③ルートの編集
ナビが提示してきたルートが、すべての人にとって常に最良とは限らない。好みと状況に合わせて、自由にカスタマイズできることも大切だ。基準ルートを元に、どれだけ簡単に経路の編集ができるかをチェックした。

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ルートのカスタマイズで、最も実用的なものの代表が、高速道路の乗降IC指定機能。ナビ任せにすると不要な区間まで高速を利用するルートを引くことがあるが、そうした無駄を省くためにも有効に使いたい機能だ。カロッツェリアはこの機能を備えているが、パナソニックは未搭載。経由地として選べばIC変更は無論できるし、乗りたいICに接近すればリルートを行なって案内するようになるが、パナソニックには加えて欲しい機能ではある。その代わりにパナソニックは、経由地を設定した場合、出発地から経由地、経由地から目的地までの各区間を高速優先や一般道優先や通りたい道路などの条件別に道選びを行なうことができる。オートマチック志向の仕様が、ここで一気にマニュアルライクに切り替わるため、戸惑いを覚える人がいるかもしれない。ルート編集を毎回、事細かに行なう人は少ないだろうが、実用度の高い機能を積んでいるカロッツェリアに軍配をあげたい。
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性能テスト④案内
目的地までの案内の上手、下手もナビの使い勝手を大きく左右する。画面と音声の両方で的確な誘導が行なわれないと、ミスコースして時間と労力を無駄に費やすことにもなりかねない。ルート案内は、どちらが上手いか。

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ルート案内に関しては、他の目的にもまして両機の性格の違いが表れていて興味深い。特に大きな相違点が見られるのが、案内の要となる交差点の案内方法。パナソニックは、交差点の手前から延々と赤絨毯よろしくルートラインを3D地図上に引いて、クルマを導く。ドライバーは、クルマを赤いライン上に乗せる感覚で運転すればルート通りに走行できる。対して、カロッツェリアはやや客観的。交差点での案内は、一般的な交差点拡大図のほか、矢印で曲がるべき方向を示すアローガイド、ドライバーの視点から前方を見た3D表示のドライバーズビューなどの案内表示機能を搭載、直観的なパナソニックと比較するとやや概念的で、ドライバーの判断にウェイトを置いた案内を行なう。人によって好みがあるから一概に決めつけることはできないが、パナソニックは目的地に間違いなく導くという点で優れているし、カロッツェリアのドライバーの判断や自主性を重んじる仕様も納得できるものだ。ただ、パナソニックの場合は、ややもするとドライバーが道を憶えなくなるのではないかという懸念がなくもないのだが……。
音声案内は、明瞭な声質でかなり頻繁にいろいろな事を案内するカロッツェリアに対し、落ち着いた声で必要事項を端的に伝えてくるパナソニックという違いがあり、前者は若者向け、後者は年配向けといった印象を受ける。交差点の手前で最後に曲がるべき方向を音声で案内するジャスト案内機能は両機ともに採用しているが、パナソニックが「右方向です」というのに対しカロッツェリアは「右です」と断定的な口調なのは、位置精度にこだわる同ブランドの心意気と自信を示しているようで興味深い。
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性能テスト⑤目的地付近の案内
目的地に近づいても、最後の詰めが甘くては時間をロスしてしまう。クルマを停車させるまで、ドライバーに余計な負担をかけないで的確に案内するかどうかも大切だ。目的地に近づいたとき、両機はどう案内するか。

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目的地付近も含めてルート上に渋滞などが発生したとき、自動的にリルートをかけて新しい候補ルートを探し、両者を比較選択できる新旧ルート比較機能は両機とも搭載するが、カロッツェリアのほうが頻繁に提示。ただ地図の向きなどが判別しづらいことが多いし、常に新ルートが良いとは限らない。このあたりは使い手の判断に委ねるしかないようだ。パナソニックの案内で特筆できるのは、目的地におよそ1kmあたりまで近づいたときに画面表示されるパーキングルートサーチ機能。目的地から半径約250m以内の駐車場を探すことができる。さらに、目的地に対して横付けできるルートを積極的に案内するのもパナソニックの美点だ。カロッツェリアは細街路での案内も積極的。目的地が細街路に沿っている場合は、大いに役立つ。さらに、オートパーキングメモリー機能や、サイバーナビユーザー同士が情報を共有できるスマートループにより、駐車場の入口に向けて的確なルートを引き案内させることもできる。両機の機能に甲乙はつけ難い。
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カロッツェリア・サイバーナビと、パナソニックFクラスは、ともにカーナビの最高峰モデルだけに高機能をふんだんに盛り込んだ実力機。それらの機能や性能は、ポピュラークラスのナビとは一線を画す高い水準にあるが、両機の実力が真っ向からぶつかり合うところは意外に少ない。その理由はいうまでもなく、両機の性格の違い。細部まで揺るがせにしないマニアライクなカロッツェリアと、高度な機能や性能も角を取って使いやすくまとめあげているパナソニック。強いていえば、前者はメカやパソコンなどが好きな若者向け、後者は落ち着いた大人向けと見做すこともできそうだが、どちらを選ぶか、こればかりは実際に使う人の志向次第というほかない。いずれを選択しても、その性能は高水準であり、並みのナビとはひと味違うフラッグシップモデルならではの満足感が得られることは間違いない。肌の合う方をどうぞ、と申し上げるばかりである。
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