Page 3 時間を旅する楽しみ

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約30万年前から9万年前にかけて起きた4度にわたる阿蘇の大噴火によって、九州全土はもちろん、遠く山口県にまで火砕流は届いたという。火砕流が堆積した台地が、現在の緩やかな勾配のある地形を形成したとされる。

やまなみハイウェイから一歩はずれたところにある、美しい山下池。ここからは、もう湯布院まで数?。

「高森田楽保存会」。戦後間もなく、現在の代表である本田研一さんの御尊父は、南阿蘇の伝統が途絶えつつあることを憂慮した。そこで郷土料理を保存する会を始めたことが、現在の料理店へとつながるきっかけだった。当初は、特産物でありながら栽培する農家が激減していた鶴の小芋(里芋の一種)を増やすことが保存会の主な活動目的だったという。現在も、鶴の小芋に自家製の赤味噌を塗って炭火で焼く田楽が看板メニュー。築130年の古民家で囲炉裏を囲んで、田楽が焼けるのを待つ。

高森田楽コースは、山女魚1串、生揚げ1皿、豆腐1串、季節の山菜と蒟蒻1串、鶴の小芋1串、とうきびご飯、山菜だご汁、香の物という、この地の郷土料理を網羅したもの。1790円。