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カーナビの達人 2009 SUMMER

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ガーミン“ヌビ”

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09春のPND
ガーミン
カロッツェリア
パナソニック
ソニー
サンヨー

PNDの枠を超えたPND“ストラーダ・ポケット”
2009夏のニューカーナビ























試用インプレッション


豊富な実績が支える
簡便な取り付け性


 ガーミンの取付スタンドはnüvi360時代から吸盤式。この205に付属しているのも吸盤式で、とてもコンパクトだ。そのため、海外旅行の荷物に詰め込んでも、それほど邪魔にならない。

 この吸盤は欧米ではフロントウィンドーに吸着させるのが一般的。海外でよく見かけるのは、ルームミラーの横への取り付けだ。ここなら、必ず運転席に座ったままで手が届くし、ルームミラーを見るついでに画面をチラ見できるので、視線移動が少ない。また音声案内が頭の上から聞こえてくるので、カーオーディオで音楽を聴いている最中でも、音声案内を確認しやすい。もっとも日本では道路運送車両の保安基準により、フロントウィンドーへの貼り付けは禁止されているので、この場所にPNDを取り付けると違反になる。海外ドライブの際には活用したい。

 というわけで、日本ではダッシュボードへ取り付けるわけだが、吸盤を直接ダッシュボードに吸着できないので、取り付けベースをダッシュボード上に貼って、その上に吸盤を吸着させる。取り付けスタンドとガーミンをホールドするアタッチメントの接合部はボールジョイント。角度を自由に変えられるので、クルマにセットした後の調整は簡単だ。電源は本体の背面にあるミニUSBへ、付属のシガーライター電源アダプターを差し込むだけ。配線はこれ1本で済むので取り付けは簡単だ。またフル充電しておけば、約4時間は内蔵バッテリーだけで動作する。


画面を覗き込む必要のない
音声と矢印中心のガイド


 スイッチをオンすると、最初に現れるのが警告。続いて目的地検索か地図を選ぶメニュー画面。日本製のカーナビの場合、まずは地図が表示されるが、地図より先にメニューが表示されるのが、海外製らしいところだ。ここで目的地検索にタッチすると1画面につき4コの検索項目が3面続き、計12項目の検索方法から選べる。内訳は、電話番号/日本住所検索/自宅/お気に入り/ジャンル別施設/名前入力/名前周辺検索/最近検索した場所/その他/地図/日本高速施設/座標という具合。わざわざ日本住所検索といっているあたりが、海外でも使えるナビらしい。名前入力は50音ばかりか小文字の「ぁ、ぃ、ぅ、ぇ、ぉ、ゃ、ゅ、ょ、っ、ー」まで一覧に表示される。元の画面が3.5インチと小さいため、ひとつひとつのボタンも小さく、入力には気を遣うが、爪の先を使えば意外に誤タッチせずに済む。濁点は認識しないので打たなくていい。

 名前入力を使って「鉄道博物館」を検索してみた結果がの写真。「てつどうは」まで入力すると、自動的に博物館そのものと駅がリストアップされるあたりは合理的だ。リストから鉄道博物館を選ぶと、住所/電話番号等の詳細情報が表示され、「出発」にタッチするとルート探索を開始。複数の出入り口がある場合は、出入り口の指定もできる。探索するルートは、あらかじめ条件を設定した1ルートだ。

 道案内はシンプル。地図とは別画面で交差点拡大図を表示するようなことはせず、地図上に矢印を大きく表示して、進行方向を示す方式だ。ただし、交差点に近づくにつれてオートズームにより、地図の縮尺が自動的に詳細に切り替わっていく。3.5インチという小さな画面で的確な案内を行なうには、合理的な方法といえるだろう。交差点名のデータがあれば、地図の上に交差点名を表示するし、走行中の道路名を表示したりもする。車線が複数ある幹線では、レーン案内もある。いずれにせよ、画面の案内を頼りに走るというよりは、音声案内を中心に誘導を受けるという感じ。その音声案内は、むやみにしゃべるわけではないが、必要な時に的確な指示を与えてくれる。たとえば複数車線の道路では走行レーンを指示してくれたり、右左折専用レーンがある場合は「左折専用レーンがあります」という具合に注意を促したり。また、右左折が連続する場合は「右方向です。その後左方向です」という具合に、続けて案内したりする。そういう意味では、運転中に距離の感覚がわかるような、運転に慣れた人向きともいえる。

 最後になってしまったが、測位能力をお伝えしておく。最近の国産PNDに多い各種センサーを内蔵したナビとは違い、GPSだけで測位を行なうため、トンネル内など、GPSの信号をキャッチできない場所での測位は、最新PNDの中では得意なほうとはいえない。ところが、GPSの信号を失う直前のスピードを考慮して、GPSの信号を捉えられなくても現在地を予測する機能があるようで、トンネルに入ってもしばらくは、自車マークが動いている。の写真はトンネル内を走行中のものだ。この後「受信状態が良くありません」というコーションが表示されて自車マークは止まってしまうのだが、トンネルから出る直前には、GPSの信号を再捕捉して、正しい位置に自車マークが復帰した。この復帰の速さもガーミンの良さ。このあたりは、さすが山岳用のハンディGPSを長く手がけ、それは米軍にも採用されるなど、実績あるメーカーだけのことはある。

 運転に不慣れな人なら、案内が丁寧な国産モデルのほうが適しているかもしれないが、中にはガーミンくらいシンプルな案内のほうがうるさくなくていいという人もいるだろう。そんな人にお勧め。また世界中をドライブするワールドワイドな人にも、文句なしにおすすめだ。



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ガーミンが世界中で支持される理由

試用インプレッション






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