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カーナビの達人 2009 SUMMER

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カロッツェリア“エアーナビ”

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09春のPND
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PNDの枠を超えたPND“ストラーダ・ポケット”
2009夏のニューカーナビ























試用インプレッション


吸盤式になった取り付けスタンド

 AVIC-T10からT20に進化して、大きく変わったもののひとつが取り付けスタンド。従来は、粘着式のスタンドだったが、T20は吸盤タイプに変更。まずはダッシュボード上など、AVIC-T20を取り付けたい場所に吸盤用取り付けベースを貼り、その上に吸盤を押しつけてレバーを押し込めば固定できる。従来よりは、クルマへの装着が格段に楽になった。ただし本体そのものの質量が0.5kgと、PNDとしてはダントツに重いので、固定には気を遣う。他社の吸盤採用PNDの中には、吸盤用取り付けベースを使わなくてもダッシュボード上に吸着できるモデルもあったりするが、エアーナビの場合それは不可能。一旦は固定できても、走行中の振動で剥がれてしまうので、装着には吸盤用取り付けベースが必要だ。角度調整は、付属の六角レンチを使用。アームの可動部が2カ所とクレイドル部の固定の計3カ所を締め込むのだが、クレイドルを固定する際に背面から締め込むため、あらかじめ高さを決めて固定した後、角度調整しなければならない。このあたりの使いやすさがもっと良ければいいのだが。スタンドを固定した後は、本体の脱着はワンタッチ。電源ケーブルも取り付けスタンド側に差し込めるし、VICSアンテナも不要なので、見た目はすっきりしている。


渋滞情報を活用したルート探索が可能

 装着が済んだらさっそく測位テスト。オプションの電源ケーブル、RD-031(4200円)を用意すれば、車速パルスに対応して、より精度の高い測位ができるのだが、今回はそれを使用していない。その状態でGPS信号を捉えられないトンネルに入る。と、ほどなく、クルマは動いているのに自車マークは動かなくなった。同じ道を何度か走ってみたが、ほぼ同じ地点で自車マークが止まる。GPSの信号を失って一定の時間、または一定の距離で自車位置が動きを止めるのかもしれない。ただし、このトンネルには途中で短い切れ目が2カ所あり、そこで空が開けるのだが、そのわずかな切れ目でGPSの信号を捕足し、正確な位置に自車マークを戻すあたりはさすが。その後、トンネル内で分岐し、二股に分かれても、正確に走っている道路上をトレースした。もっとも、テストした機器は量産前のモデル。2台試したうち、1台はT20の試作モデルで、1台はT10にバージョンアッププログラムを組み込んだものだったので、量産モデルではより測位性能が向上している可能性はある。まあ、オプションで車速パルス対応の電源ケーブルを用意しているので、測位能力を重視するのであれば、こちらの電源ケーブルを使うことをおすすめしたい。

 操作性に関しては、ハードキーを多用しているあたりが他のPNDとは異なる。そのため、他のPNDを使った後にエアーナビを使うと一瞬、操作に戸惑うこともあったが、使い慣れてしまうと、こちらのほうが使いやすいことに気づく。最も便利なのが地図スケール変更のダイヤル。時計回りに回すと詳細地図に切り替わり、反時計回りに回すと広域地図に変わる。画面上のタッチパネルで操作するよりも、格段にスピーディに地図スケールの変更ができる。また、現在地ボタンとメニューボタンは、スケール変更ダイヤルの上下に配置。タッチパネルに抵抗がある人は、使用頻度が高いメニューボタンがハードキーであることに、安心感を覚えるのではないか。タッチパネルも従来モデルに比べると格段に反応が早くなっていて、とくに地図スクロールがスムーズになったのはありがたい。

 ナビにあらかじめ収録されている検索データは、名称/住所/ジャンル/周辺/電話番号/マップコードなど。名称検索の文字入力は携帯電話方式で「て」を入力するときは「た」を4回押す。「てつどうはくぶつかん」など同じ行が連続するような場合は操作が多少煩わしくなるが、ボタンが大きいので誤タッチは少ない。ただし、文字入力したあとエリア選択するのは、ちょっと疑問。たとえば東京ディズニーランド。いまや東京ディズニーランドが千葉県にあることを知らない人はいないと思うが、仮にエリア選択で東京を指定したら、東京ディズニーランドの地図は見つからないのだ。

 ルート探索はスマートループ渋滞情報を考慮。目的地の手前で、近所の駐車場を探す設定をあらかじめできるのは便利だ。ルート案内機能は、派手な3D表示こそないが、必要にして充分なもの。一般道では500m手前から音声案内が始まり、約300m手前で交差点拡大図を表示。150m手前で再度音声案内を行ない、進行方向を示す矢印もシンプルだが目立つ。片側複数車線の幹線ではレーン案内を表示するし、道路案内看板も表示するので、道案内役としては充分だ。

 このようにナビの基本機能に突出したところは感じないが、エアーナビの魅力は通信機能を活用したときの情報の多彩さ。細かい渋滞情報がわかるし、画面右下のウィジェットにタッチすると、周辺のガソリンスタンドの価格情報やTVで紹介された店がすぐにわかったりする。この通信機能に魅力を感じる人には、エアーナビの満足度は高いと思う。今や少なくなったワンボディのオンダッシュナビを探している人にも、よい選択だろう。



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使い勝手を高めた通信情報

試用インプレッション






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