常用域でも“わかる”足 〜富士スピードウェイ外周路にて

その勢いは、インテリアの造形にもおよんでいる。世界最大級の12.3インチワイドモニターを中心にすえるコクピット。ディテールに至るまで質感も高く、一段とプレミアム感を高めたと評価できる。その点では、“ジャーマン・スリー”を完全に上回ったかと思えるほどである。パドックでシートに体を預けただけで、次期型に対するメーカーの意気込みが伝わってくる。しかし、その気迫が最も感じられたのは、他ならぬその“走り”である。新しいレクサスGSの特徴をひとことで評するとしたなら、それは「新しい走り」ということになるだろう。今回富士スピードウェイに用意されたのは、ガソリンエンジンの「GS250」と「GS350」、そしてハイブリッドの「GS450h」。“新しさ”はどこにあったのか、順に紹介していこう。

スタートボタンを押して最初に火を入れたのは、2.5リッターV6エンジンを搭載する「GS250」。豊富なラインナップのなかで、エントリーグレードに位置するモデルである。しかし、その走りは侮れない。一般道に近いステージとして用意された、富士スピードウェイの外周路をたどる足取りは軽快で、ラインナップの中での排気量は最も小さいが、動力性能に不足を感じることはない。スポーティーという言葉を添えるに抵抗があるのも事実だが、総じてステップワークは秀逸。すべての振る舞いが自然なのである。