ハイパワーとエコロジーをより高次元で両立 - 世界の主要モーターショーのひとつ、フランクフルトモーターショーが9月13日に開幕した。レクサスブースの主役は、次期「レクサスGS」のハイブリッドモデル「GS450h」である。

アメリカ・カリフォルニアのぺブルビーチで行われた次期「レクサスGS350」のお披露目から約4週間。大西洋を渡ったドイツで、早くも次期「レクサスGS」の第2幕が切って落とされた。壇上に立ったレクサス・ヨーロッパ副社長、アンディ・ファイフェンバーガー氏はまず、ハイブリッドのフルラインナップ化を推し進めるレクサスの戦略と、それが着実に成果を現していることを報告し、CO2を減らしながらもディーゼルのようにパティキュレートを排出しないハイブリッド技術の優位性をアピールした。

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そしていよいよ、次期GS450hアンベールの時がやってきた。チーフエンジニアの金森善彦氏とグローバルデザイン統括部部長の澤良宏氏が車両の前に立ち、勢いよくベールを取り去っていく。鈴なりのプレスが見守るなか、シルバーに輝く次期GS450hが登場した。

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基本的にエクステリアはGS350と同じである。次期GSのハイライトのひとつであるスピンドルグリルのフロントマスクもそのままだ。ただし、ハイブリッドモデルであることが、ボディの各所でさりげなく、かつ効果的にアピールされている。エクステリアでGS350と最も異なるのはリアビューだ。GS350はクロームのディフューザーによって力強さとスポーティさを強調していたが、GS450hはエキゾーストパイプを目立たないデザインとすることでクリーンなイメージを作り出している。それ以外にも、スピンドルグリルとトランクリッドのレクサスマーク(のバッジ)には、ブルーの加飾がさりげなくおごられている。レクサスとしてはロービームに加えて初めてハイビームもLEDとなった3連LEDヘッドライト、サイドシルに刻まれた「HYBRID」のバッジなどで差別化が図られている。

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世界最大の12.3インチディスプレイが目をひく上質で洗練されたインテリアでは、ハイブリッドモデルならではの装備が多々見られる。モデルの中には、ステアリングホイールやダッシュボードに本物の天然の竹を使った加飾を用いているものもある。チーフエンジニアの金森氏によると、2〜3年で成長する竹のサステイナブルなイメージを重ねているのだそうだ。

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また、メーターパネルの変更もトピックである。従来型のGS450hはタコメーターの代わりにハイブリッドシステムインジケーターが備わっていたが、次期GS450hはタコメーターも表示できるようにした。エンジンの状況を把握できるようにすることで、スポーティな走りをサポートすることが目的だ。また、大型ディスプレイに表示されるエネルギーフロー表示は、今まで以上にグラフィカルなものに進化している。ハイブリッドモデルの弱点だったラゲッジルームも、次期GS450hでは大きな進歩を見せた。ニッケル水素バッテリーを小型化することに加え、1段から2段重ねに変更することなどにより、奥行きを約180mm拡大した。容量も従来型GS450hの300リッターに対し、465リッターと1.5倍以上に広がっている。これにより、ゴルフバッグが(形状によるが)最大4個収納できるようになった。

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パワートレインでは、とくにエンジンの進化が著しい。新エンジンの「2GR-FXE」は従来型と同じ3.5リッターV6ながら、アトキンソンサイクルとともに、新世代の高圧縮化されたD-4Sを採用することで性能を向上。モーターの摩擦低減などの改良が施されたハイブリッドシステムの進化と合わせて、CO2排出量を179g/kmから145g/km以下と、20〜30%低減することに成功した。エンジン単体およびシステムトータルの出力はわずかに下がっているものの、0-100km/h:5.9秒という加速性能を維持している。チーフエンジニアの金森氏によると「加速性能は従来レベルを保ちながら、エンジンの進化分はすべてCO2削減に充てた」そうだ。

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金森氏はこう続けた。「従来型は速いけれどエモーショナルではないというご指摘を受け、次期GS450hでは、スポーティな走りを実現しました。スポーツモードを選択することにより、エモーショナルな加速Gを感じていただけるはずです。もちろん、ノーマルモードで走っていただければ、従来どおりのシームレスで静粛性の高いハイブリッドならではの走りもお楽しみいただけると思います」。ハイブリッドが得意とする「静」に加えて、グランドツーリングセダンとして不可欠な「動」を加えたのが、次期GS450hということができるだろう。GS350発表の際に、スポーツモデルの「F SPORT」の存在が明らかになったが、もしかしたら、ハイブリッドの次期GS450hにも設定されるかもしれない。日本での導入は2012年春以降。欧州や北米でもスポーティセダンとしての躍動的なイメージをよりいっそう高めるにちがいない。

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