精悍でスタイリッシュ

その意気込みはまず、特徴的なフロントグリルに見て取れる。ボビン(糸巻き)形状の「スピンドルグリル」は、スーパースポーツ「LFA」や最新型ハッチバック「CT200h」のスピンドルシェイプから進化した、これからの“レクサスの顔”。精悍(せいかん)さがうんと増し、レクサスの新しい走りを予感させる仕上がりだ。先代モデルに比べ20mm幅広く、30mm高く、それでいて全長はそのままに抑えられたボディは、骨太にして凝縮感があり、非常にスタイリッシュである。

インテリアの造形やフィニッシュも、きわめて近代的だ。ダッシュボードのセンターには、世界最大をうたう12.3インチディスプレーが装備され、走りをサポートするさまざまな情報をドライバーに伝える。レザーの処理やウッドの巧みなあしらい方も、上質で洗練された印象をドライバーに与える。これがGSなのかと驚くほどの、走りにこだわるオーナードライバーの心をくすぐるデザインなのである。その意匠の端々に、BMW 5シリーズなどへの強いライバル意識が感じられないわけではない。しかし、そこは「リモートタッチ」など独自の操作デバイスも備えるレクサスだ。さらなる進化がもり込まれたテイストが魅力的に映る。

居住空間も大幅に改善された。ウイークポイントとされた後席は十分に広く、ひとクラス上の余裕がある。ショーファードリブン的な使用にも耐えうるスペースである。もう窮屈だなどとは言われないだろう。そう、次期GSは、格段にプレミアム感を高めたのだ。見て座っただけで、これからのグローバルマーケットで大いに競争力を発揮するクルマであることが伝わってきた。そして、最大の注目ポイントである走り。ホールド性の高いシートに収まって、最初のコーナーを回っただけで、このクルマが新しいフェーズに踏み込んだことがわかった。