NEW YORK INTERNATIONAL AUTO SHOW - ニューヨークショーの目玉となった「レクサスLF-Gh」。会場の様子や来場者の声を紹介する。-

ニューヨーク国際オートショーが2011年4月20日、ハドソン川に面したジェイコブ・ジャビッツ・コンベンションセンターで開幕した。レクサスのブースは、ホールの中でも最も活気にあふれたレベル3(3階)にある。その中でもここは、メルセデス・ベンツ、BMW、ジャガー、ロールス・ロイス、ベントレーなど、世界に名だたる高級車メーカーに囲まれた、緊張感に満ちた場所だった。

レクサス・ブースの主役は、もちろんワールドプレミアの「LF-Ghコンセプト」である。黒を基調にした展示空間が仕立てられ、ピアノのような輝きを放つ漆黒のターンテーブルに載せられている。シルバーのボディには白く硬いライトが当てられており、まるで金属のインゴットから削り出された彫刻のようにも見える。今日は見る目が厳しいプレス向けのプレビューデイだが、通りかかる人はみな立ち止まり、このインパクトある展示に見入っていた。

米国トヨタのレクサス部門でグループ・バイス・プレジデントを務めるマーク・テンプリン氏は、「お客様たちはレクサスに、このような大胆なコンセプトを待ち望んでいたのです」と語っている。昨晩のワールドプレミアイベントではアグレッシブに見えたフロントの「スピンドルグリル」が、果たしてショー会場ではどう見えるか。これは非常に興味のあるところだった。

なぜなら、実際路上であいまみえることになるライバルと同じ空間に置いてみて、そこで強さが発揮されなければ本物とは言えないからである。しかし、このにぎわいからすれば合格だろう。あとは現地のジャーナリストの期待感をこめた指摘にもあるように、このエモーショナルな独自の魅力がどこまで量産モデルに反映されるかが勝負になってくるだろう。

会場では、その他にも見えてきたことがあった。日本を離れ、あらためてレクサスを見つめ直してみると、欧米の歴史あるブランドとはひと味違う、若々しく挑戦心に満ちたブランドであることに気付かされる。「LF-Ghコンセプト」でレクサスのデザインの新たな方向性を示しただけでなく、イエローボディの「LFA」で単なるパワー競走を超えた走る楽しさ、走りの味に対する深いこだわりを、ハイブリッド専用車の「CT200h」で優れた環境性能を持ったCセグメント車像を示し、日本発のプレミアムブランドとして新たな世界を切り開こうとする独自の世界観を披露していた。ニューヨークショーで認められるのなら、新たなコンセプトモデルの今後も期待できそうである。