WORLD PREMIERE - ニューヨーク「Center548」における、「LF-Gh」初披露の瞬間をリポートする。-

ミッドタウンの摩天楼を背に南へ1kmあまり、チェルシーと呼ばれるこの一帯は、ニューヨークのアートシーンを引っ張る高感度な街として知られている。ニューヨーク国際オートショーの開催前夜、「レクサスLF-Ghコンセプト」のワールドプレミア(世界初披露)が、チェルシーのアートスペース「センター548」で行われた。かつてミラノ・サローネでは、アートエキシビションの開催地にトルトーナ地区を選んだレクサスらしい、こだわった場所選びである。

チェルシー地区特有の落ち着いた雰囲気とは打って変わって、会場内は開演前から熱気を帯びていた。白い壇上に置かれた「レクサスLF-Ghコンセプト」は、ひな壇と同じ白い色でつくられたカサをかぶっていて足元しか見えない状態だ。定刻になると、米国トヨタのレクサス部門でグループ・バイス・プレジデントを務めるマーク・テンプリン氏が登場。イメージビデオが上映された後、いざカサが上昇すると、いまや遅しと待ち受けていた報道陣が「レクサスLF-Ghコンセプト」に無数のフラッシュを浴びせかけた。

「レクサスLF-Ghコンセプトは、レクサスのまったく新しい方向性を示しています。ダイナミックなグリルからアグレッシブなラインまで、次世代のレクサスの方向を指し示していることをお約束します」と、テンプリン氏もスピーチに力が
入る。

いよいよ我々の目の前に現れた「レクサスLF-Ghコンセプト」だが、やはり何といってもまずはノーズのセンターに置かれた「スピンドルグリル」の迫力に目が奪われる。ラジエーターの他にブレーキダクトの機能も備わっており、さらにエアロダイナミクスも追求されているという。なるほど、近くに寄ってじっくり見ると、“単なるグリル”ではないことがすぐにわかる。三次元的でしかも繊細な造形となっており、緻密な計算によってはじき出されたものであることをうかがわせる。

一方で、その両側に位置するLEDのヘッドランプが、このクルマに内包された先進的なテクノロジーのアイコンとして機能している。躍動感と知性を併せ持った“顔つき”を演出している。

オーセンティックで力強い表情を見せるボディサイドにも、いくつもの発見がある。まず、通常ドアミラーがある位置には、CCDカメラと思われる小さなレンズが仕込まれたわずかな突起があるにすぎない。ドアノブはフラッシュサーフェス化されており、ボディと完全に同一平面で処理されている。さらに、リアホイールアーチの前方に位置するサイドシルにはうねった造形が施されている。これらはおそらく、徹底的に空力性能を磨きこんだ結果のディテールだろう。

リアに回ると、ふた筋のカーブを描いたテールランプが非常に印象的である。テールにもレクサスならではの表情作りにこだわった開発陣の心意気がうかがわれる。さらにボディの両端にはエアアウトレットが設けられており、グランドツーリングセダンとして躍動的なパフォーマンスを持つメッセージが添えられている。今回のニューヨーク国際オートショーではインテリアの詳細は明かされず、外観のみの公開にとどまったが、レクサスが新たな展開をみせはじめていることは、はっきりと感じ取ることができた。「レクサスLF-Ghコンセプト」が今後どのように進化するのか、注目される。