Driving Impression

体に訴えかけてくる高品質

関越自動車道の藤岡ジャンクションで上信越自動車道に入ると、道は一転してアップ&ワインディングの様子を強めた。さっきまで軽くハミングしていた3.0リッターV6エンジンは、この山岳区間では追い越し時に時折、シフトダウンしながらクルージングを続ける。そうは言っても、目の前のエンジン回転計の針の動きを見ていなければ、シフトダウンしたことがわからないほど室内は静かだ。カタログや解説書を読んでも、あるいは本社に聞いても、2012年型はメカニカルな変更はない、と言うのだが、クルマ全体から高品質な感じが伝わってくる。特に乗り心地の良さは、これまでのXFとは異なるレベルで向上しているのがわかる。体への疲労が少ないことが、それを証明している。

碓井軽井沢インターで降りると、本格的なワインディングロードが始まった。バイパスで行くか、和美峠を攻めるかでいつも迷うが、行きはバイパスで豪快に走ることにしよう。円筒形のシフトセレクターをSモードにし、シフトパドルを操りながら、ジャガーのスポーツスピリットの一端を味わう。心なしか、いつものバイパスが短く感じられた。中軽井沢。「フォリオリーナ・デッラ・ポルタ・フォルトゥーナ」で、小林オーナーシェフの料理の話に耳を傾けながら、ランチを楽しむ。ここでは食事に3時間から5時間をかけるのが普通。この「非日常」が魅力なのだ。料理は素材のおいしさだけに頼らず、素材を加工してうまさを創り出すのが小林流。まさに食の職人。あっという間の3時間だった。帰り路。ステアリングをパートナーに任せ、XFのリアシートに座ってみた。やや低めの着座位置は囲まれ感があり、落ち着く。しなやかさのある乗り心地をチェックしているうちに、XFはいつしか私の寝台エクスプレスになった。。

フォリオリーナ・デッラ・ポルタ・フォルトゥーナ  - 長野県北佐久郡軽井沢町長倉2147-689 TEL. 0267-41-0612 不定休 完全予約制 1日1組限定 12時から20時の間で開始

  • 1日1組限定の極上イタリアン フォリオリーナ・デッラ・ポルタ・フォルトゥーナで過ごすひととき