Driving Impression ニューXFで「非日常」の軽井沢へ - 文=石川真禧照 写真=小林俊樹

特別なクルマには特別な目的地を。内外装にリフレッシュを受けて、スポーツサルーンとしての実力をより一層高めた新しい「ジャガーXF」で目指した先は軽井沢。伝説のイタリアンを求めて、片道200kmの「非日常」クルージングに出かけた。

2012年は「XF」のヴィンテージイヤー

いまここに『CARグラフィック』の1962年5月号がある。創刊2号目だ。この号の特集はジャガー。巻頭の「ジャガーへの招待」の冒頭文は、「ジャガーはその40年の歴史のなかに3度、自動車業界を根底から揺さぶった」という一節で始まっている。そして、冒頭文はこう結ばれている。「思えば最初のSS1から現在のEタイプまで、ジャガーは素晴らしいペースで進んできたものである。近き将来、再びジャガーが革命的なニューモデルを発売しても世界はもう驚かないだろう。それとももう一度驚くのだろうか」。それから約50年後。最新の「XF」は、再び私たちを驚かせてくれた。2012年モデルのXFはこれまでの上質なクルマ作りのまま、ライバルたちを引き離す価格設定まで実現して、われわれの前に登場したのだ。

新型XFの「3.0 Premium Luxury」モデルを駆って出かける先は軽井沢。最新のXFのキーを受け取り、すぐにでも出かけたい、という気持ちを抑えながら、2012年型のジャガーXFをチェックする。ひと目で新型とわかるのがフロントマスク。左右のヘッドランプの形状がよりシャープになり、ジャガーの「J」の字をイメージした「Jブレード」パターンのLEDポジションライトが採用された。また、美しいサイドビューからリアに回り込むテールランプの形状も変更され、ダイナミックな印象になった。インテリアもステアリングやセンターパネルのデザインが変更されている。2011年モデルと比べて、クオリティーは確実にアップしている。にもかかわらず、ベースグレードの「3.0 Luxury」は595万円と、ライバルたちよりも廉価な価格を実現した。これもジャガーが創業当時から貫いている「良いものをリーズナブルに」という姿勢の表れだ。