Interview ロボットデザイナー 松井龍哉が語るニューXFのスタイル - インタビュー=竹下元太郎/webCG  写真=小林俊樹

フロントフェイスが大胆にリニューアルされた「ジャガーXF」。同じく「顔」を持つ機械であるロボットのデザイナー、松井龍哉氏は、その変身ぶりをこう見る。

ジャガーXFには「意思」を感じます

——新しい「ジャガーXF」のスタイリングをどう感じましたか。「とても現代的になりましたね。特ににらみを利かせたような造形のヘッドライトあたりにそう感じます。また、一段とコンテンポラリーなスタイリングになっても、『自らの意思で選ぶクルマ』というジャガーらしい雰囲気は、いい意味で引き継がれていると感じました」——ジャガーXFは松井さんにとって男性的? それとも女性的?「スタイリングには女性的な繊細さも感じますが、やはり男性的だと思います。ただし、無骨なオトコっぽさとは違います。例えるなら、マッチョをひけらかさないジェントルマンでしょうか」

——松井さんの専門であるロボットもクルマも、「顔」を持つ点で共通しています。「ロボットの場合は、性能や機能に対する第一印象が顔で決まってしまう傾向がありますので、造り手にはとりわけ繊細な感覚が求められます」——ロボットとは論理的で、同時に感情的な機械でもあるのですね。「私は、ロボットを人間の生活の中に取り入れていくというテーマでデザインしていますので、まず生活の中に入っていける用途を模索し、最もシンプルな機能をデザインして、必要な技術を開発する方法をとっています。技術と現実をきれいに結びつけるのがデザインであり、そこから大きな力が生まれると考えています」