まるでヒーリングミュージック

人が心地よいと感じる音色を追求

ブリヂストンREGNOは僕にとってちょっと印象深いタイヤである。『CAR GRAPHIC』編集部に在籍していた1981年、担当していた長期テスト車の「日産ローレル280D」に「REGNO GR-01」を履かせ、その快適さと動的性能のバランスに好印象を抱いた記憶があるからだ。REGNO は今年で発売からちょうど30年になるというから、それはまさに発売直後のことだったわけだ。

今回はREGNO の最新モデル「GR-XT」の乗り味を検証するべく、その205/60R16サイズを装着した「ボルボV70 DRIVe」を駆って、東京から箱根まで往復した。しかもパッセンジャーシートに、ヴァイオリニストとして人気の高い川井郁子さんを伴ってのドライブである。なぜならREGNO GR-XT、快適さを向上させるに当たってとりわけ音の分野にこだわり、静粛性を一段と向上させると同時に、心地よい音色を実現したとされている。ならば、心地よい音色の奏者に、REGNO GR-XTの奏でる音について語ってもらおうと思ったのである。

というわけで、REGNO GR-XTを履いたボルボV70は渋谷の近くから首都高に乗り、そのまま東名高速に入って、箱根を目指した。僕はそこまでの段階で、GR-XTのトレッドの当たりが柔らかく滑らかで、路面のザラついた感触がクルマに伝わってこないこと、それにロードノイズが確実に低く抑えられていることを実感していた。。

そこで、川井さんにタイヤの印象を尋ねてみた。すると、自分でクルマはよく運転するという彼女、「普段はタイヤのことを意識してはいませんが……」と前置きしたうえで、「でもこのタイヤ、いつも乗っている自分のクルマのタイヤより乗り心地に弾力性があって快適ですし、音もとてもまろやかな音色で静かです。こういう部分の乗り味ってタイヤによってかなり変わるんですね」という、適切な回答を返してきてくれた。

川井 郁子(かわい いくこ)

川井 郁子(かわい いくこ)

香川県高松市出身。ヴァイオリニスト、作曲家。東京芸術大学卒業。同大学院修了。大阪芸術大学(芸術学部)教授を勤める。日本だけでなく、韓国、台湾などアジアに活躍の場を広げ、2008年にはアメリカデビューも果たした。また現在は作曲家として、TVやCM等、映像音楽の作曲も手がけている。

VOLVO V70 with REGNO GR-XT
VOLVO V70 with REGNO GR-XT
VOLVO V70 with REGNO GR-XT