新幹線の”打ち出し板金”でつくったアルミのチェロを弾きに「ボルボ S60」でゴーウエスト! 下野康史×ボルボS60 DRIVe 優雅な曲線からなる新幹線の先頭部分は、金属の薄板を手でたたいて曲げていく “打ち出し板金”と呼ばれる工法で作られている。 これと同じ技術で作られたアルミのチェロを弾くために、 下野康史は「ボルボS60 DRIVe」で西に向かった。

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下松の工業団地入口にある山下工業所。新幹線先頭車両の “顔を匠の技でつくり続けてきた「ものづくり・ニッポン」の代表選手である。

新幹線づくりと同じ技術でつくったアルミ製のチェロ。 鏡面処理されたオールアルミの存在感は圧倒的。 持参してきたマイ弓で、弾かせてもらう。

この道年、現代の名工、藤井さんがたたくと、 アルミの平板が見る見るうちに反って、三次元曲面に変わってゆく。

創業者の山下清登氏(左)と、海外勤務の金融マンから転じて 父親のあとを継いだ現社長の山下竜登氏。打ち出し板金職人を志す若者募集中。

”ボルボらしさ”は変わっていない

下松に立ち寄ったのは、地元の金属加工メーカー、山下工業所を訪ねるためだった。この会社は初代ひかり0系の時代から、新幹線の先頭車両のノーズ部分を製作している。それも職人の“手仕事”による匠の技で。総勢35名の社員 のなかに、厚労省認定の「現代の名工」が2人いる。  金属の板をハンマーでたたいて、曲げて、三次元にふくらませる。新幹線の鼻先をつくる“打ち出し板金”と同じ技術でつくったアルミ製のチェロを弾かせてもらう。現代の名工、藤井洋征さんに教わって、アルミの板もたたかせてもらった。同じハンマーを使っているのに、同じ打刻など残りゃしない。あたりまえか。数年前、創業者の父親から社長を引き継いだ山下竜登氏による と、「残酷なほどセンスが問われる仕事」だという。  帰りぎわ、「S60」のトランクリッドに付く“DRIVe”の“e”の字を見て、山下社長が「このボルボ、電気自動車ですか!?」と言った。ガソリンは必要だが、東京から福岡まで1170kmを走り、トータル燃費は13.2km/リッターだった。初日前半 の渋滞を考えると、中型プレミアムセダンとしてはわるくない値だと思う。  2日間にわたるグランドツーリングを終えていちばん感心したのは、このエコS60が見事に“疲れないクルマ”であることだった。ろくにメシも食わず神戸まで10時間、ほぼ走りづめだった初日も、あとに疲れが残ることはまったくなかった。エコやセイフティではハイテク盛りだくさんなのに、ドライバーにはあくまでやさしい。技術のトゲが出ていない。スポンサーが中国メーカーに なっても、“ボルボらしさ”は少しも変わっていなかった。

【走行データ】  ・総走行距離:1170km  ・ルート   1日目 : 東京→浜松→(一般道)→音羽蒲郡→(伊勢湾岸道・新名神高速経由)       →神戸     2日目:神戸→(山陽道)→山口県下松市→福岡  ・燃費   全車共通の高速燃費計測区間*:14.2km/リッター(参考値)  全行程平均:13.2km/リッター  *  = 東名高速・富士川SA—浜名湖SA間約130kmのうち、富士川SA—浜松西IC間約115kmで計測。

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