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僕は「ボルボS60」で故郷へ向かった
渡辺敏史×ボルボS60 DRIVe
PCのトラブルで計画していた“ソウルフード探訪”はやむなく中止に。
しかも、走り出したとたん、九州道は通行止めとなってしまった。
その時、カーナビは北九州市の中心を通る迂回路を示していた。
渡辺敏史は、まるで最初からそうなる予定だったかのように、懐かしい故郷を目指すことになった。

webCG

小倉に住んでいた子供の頃から愛用していた中華料理店と感動の再会を果たす。店の造作もオヤジも、値段もほぼそのまんま。素直にうれしい。

かれこれ70年近くにわたって、小倉のB級グルメ探求者の胃袋を満たしている鳥町食堂街にて。自分撮りの女王、フジトモばりの一撃をかます。

複雑な想いを引きずったまま、小倉を後に。関門橋を渡ればそこは本州の地。iPodから流れるプリンスの曲にまたしみじみさせられた。

想い出の店の変わらぬ味

 鉄鋼で栄えた北九州市の中心は、すでに斜陽が始まっていた20年前にも増して、厳しい様相を呈している。かれこれ四半世紀ぶりにじっくりとうかがう街のくすんだディテールは、その月日以上の痛みを僕に感じさせた。  かつては徒歩や自転車で巡ったその景色を、今、自分は「S60」の中から眺めている。ラジオを消して、乗り込んで真っ先に接続したiPodに眠る想い出の曲を呼び出して、その景色に重ねてみた。本当は切ないはずなのに、推し進められるような前のめりの力も沸いてくるのが、なんだか不思議でならない。  それでも、子供の頃からよく通っていた想い出の多い店はほとんどが残っている。その中の、まるで時計が止まったかのような一軒に立ち寄ると、中で鍋をふるうオヤジまでが昔のままなのに驚いた。変わりゆく街の中で、変わらない店の変わらない味。今の自分にとって、なによりのごちそうをかき込んだら、その勢いで「S60」を東に走らせよう。空港を出て2時間もたっていない、100kmも走っていないというのに、終わったも同然という旅情を早くも僕は感じていた。  そこから1000kmに及ぶ、ぼんやりとしたひとりの時間。雨に強風に渋滞にと、刻々と変わる環境の中、「S60」は淡々と僕を東へと運んでくれた。

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