新型「レクサスGS」、新たなる地平へ

「平行移動」のフットワーク〜LDHがもたらすキレの良さ

昨夜の余韻をもう一度——。高速道路で、エンジンサウンドとマークレビンソンの競演をしばらく楽しむ。路面の固さと融合したようにソリッドな安定感が
“F SPORT”の魅力。レーンチェンジは素早くかつフラットで、平行移動のようである。なるほど、キレがいい。スポーツシートも素晴らしい。16ウェイの調整式で、そもそもの形状がドライバーをうまく包み込んでくれる。かっちりとした腰のサポートが、ドライバーの視点を落ち着かせる。霧島のワインディングロードに入った。迷わず、走行モードを「SPORT S+」にし、パドル操作で変速する。エンジンサウンドとフィールは、高回転域にいけばいくほど上等になった。ちょっとLFAを思い出す、と言ったら言い過ぎか。ダウンサイジングブームのいま、楽しいエンジンの存在は、とても貴重である。思わずオーディオのボリュームを「0」にしていた。

マウス感覚なリモートタッチコントローラー。レクサスならではの装備。

LDH(レクサス・ダイナミック・ハンドリングシステム)がもたらす走りの次元は、スポーツサルーンの範疇(はんちゅう)を超えた。よくサポートされた腰をシートごと頼もしいリアアクスルに預けて、背中から後ろがクルマと一体になったように、ひとつひとつのコーナーをクリアしていく。具合のいいブレーキと優秀な電子制御のおかげで、まるで自然の理屈に反するかのように、秩序を保ったまま、キレ味鋭く気持ちのいいコーナリングを“連続して”みせるのだ。だからこそ私は、「もう少し乗っていたい」と思ったのだった。 (文=西川淳/写真=郡大二郎)

高剛性ボディーは、俊敏性、安定性、乗り心地を高次元で満たす。

CONTENTS

  • トップページ
  • 試乗インプレッション
    • 01.グランドツーリング
    • 02.ワインディングロード
  • 開発者インタビュー
    • 01.チーフエンジニア
    • 02.動的評価
    • 03.レクサスマイスター
  • フォトギャラリー
  • これまでの新型「レクサスGS」
  • 新型「レクサスGS」オフィシャルサイト