Driving Impression

“F SPORTの切れ味”を堪能する

車線変更ですらこれだけ楽しい

「周囲を確認してウインカーを出す」「ステアリングホイールを切る」「レーンチェンジを終了する」という一連の流れが、実にスムーズなのだ。車線変更の開始から完了までの時間も短く感じる。「車線を変えよう」と、意識してステアリングホイールに力を入れなくても、きれいに車線変更が終わっている。まさに鋭利なナイフでリンゴの皮をむくように、素早く、滑らかにレーンチェンジが行われる。そしてこの動きを実現するにあたっては、LDHが大きな役割を果たしていることは間違いない。LDHは一般に、「FR車の後輪を操舵(そうだ)するシステム」だと思われがちだ。間違いではないけれど、これはLDHの一部しか言い表していない。後輪に切れ角を与えることに加えて、ステアリングホイールのギア比を変化させることで鋭いナイフは完成するのだ。

LDHは、速度を問わず車体スリップ角をほぼゼロに保つ。

GS350“F SPORT”のステアリングホイールを回すとき、LDHの制御を担当する司令塔にはさまざまな情報が集積される。現在の速度、ステアリングホイールをどれくらいのスピードでどのくらいの量を切っているのか、などなど。そうした情報から、理想の走行状態を目指して後輪の切れ角やステアリングホイールのギア比が決められる。ハイスピードでカーブを曲がるような場面ではびたっと安定する方向に作動するし、低いスピードで小回りが利く方向に作動するケースもある。ただし、実際にドライバーズシートに座っていると、これだけ複雑な仕組みが作動しているとは感じられない。ただ、運転していて気持ちがいいだけだ。鋭いナイフでリンゴの皮をむくのと同じで、車線変更というあたりまえの行為ですら楽しくなってくる。そうこうするうちに、箱根の山が見えてきた。

“F SPORT”は19インチタイヤを装着。後輪はワイドサイズとなる。

CONTENTS

  • トップページ
  • 試乗インプレッション
    • 01.グランドツーリング
    • 02.ワインディングロード
  • 開発者インタビュー
    • 01.チーフエンジニア
    • 02.動的評価
    • 03.レクサスマイスター
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  • これまでの新型「レクサスGS」
  • 新型「レクサスGS」オフィシャルサイト