Driving Impression

“F SPORTの切れ味”を堪能する

あらゆるコーナーを思うとおりに

登り勾配でアクセルペダルを踏み込むと、318psの3.5リッターV型6気筒エンジンが喜々として回転を上げる。濁りのない、乾いたエグゾーストノートが鼓膜を喜ばせる。このあたりの音の演出は、かなり入念にチューニングされている印象だ。日本車が苦手としていたエンターテインメントの心、ドライバーにエキサイトメントを伝える演出力もレクサスGSは持ち合わせている。箱根の中では、ターンパイクのコーナーは相対的に曲率が緩やかな高速タイプだ。ここでは、リアタイヤが落ち着いている感じと姿勢変化の少ないフラットライドがドライバーに自信を与えてくれる。ステアリングホイールからは、路面とタイヤがどう接しているかという情報が濃密に伝わってきて、自分がいまマシンをコントロールしているという、充実感を味わえる。ターンパイクよりタイトなコーナーが続く芦ノ湖スカイラインに入ると、レクサスGSのもうひとつの顔が見えてくる。よりエッジの立った、とがった顔だ。

LDHは「GS350」と「GS450h」の“F SPORT”に標準で装備される。

コーナーの入り口、ブレーキングで十分に速度を殺してからステアリングホイールを切ると、間髪入れずにノーズがインを向く。ステアリングホイールは正確無比で、自信を持って内側の縁石ぎりぎりにまで寄せられる。こういうところで路面に多少の不整があっても、サスペンションがよく動いて吸収してくれる。実に懐が深い。速いコーナリングというよりも、上質なコーナリングという表現が適切だ。コーナーからの脱出でアクセルペダルを踏み込む。リアタイヤにしっかりトラクションがかかって前に押し出す、よくできたFR車ならではの加速フィールを堪能できる。前輪にはトルクがかからないから、どれだけアクセルペダルを踏み込んでもステアリングフィールは清涼なままだ。勢いよく景色が後ろに流れていくと、すぐにまた次のコーナーが迫ってくる。ドライバーの多くはきっと、いつまでもコーナーが続けばいいと願うはずだ。(文=サトータケシ/写真=郡大二郎)

“F SPORT”標準装備のリアスポイラーが後ろ姿を引き締める。

CONTENTS

  • トップページ
  • 試乗インプレッション
    • 01.グランドツーリング
    • 02.ワインディングロード
  • 開発者インタビュー
    • 01.チーフエンジニア
    • 02.動的評価
    • 03.レクサスマイスター
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  • これまでの新型「レクサスGS」
  • 新型「レクサスGS」オフィシャルサイト