Impression 新型アウトランダーで伊豆へ

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長く飽きずに付き合えそうな予感

気持ちの良い走りを存分に味わえるのは、それを支える安全装備が充実しているからこそでもある。新型アウトランダーに採用された、三菱自慢の先進安全技術の総称が「e-Assist(イーアシスト)」。これには大きく三つの機能が含まれている。

「衝突被害軽減ブレーキシステム」は、車両前方をレーダーでスキャンして、衝突の危険を警告し、最終的には自動ブレーキまでかける。ポイントは前方の車両などを認識するのにミリ波レーダーを使用していることで、これによって夜間や霧の中でも効果を得ることができる。さすがに実体験はしていないが、いざという時の安心感は心強い。

先行車に自動追従して速度をコントロールし、停止まで自動で行う「レーダークルーズコントロールシステム」も採用。渋滞時などには、これが抜群の効果を発揮する。現在、追従状態か否かのディスプレイ表示がもう少し分かりやすいとうれしいのだが、まあ慣れの問題だろう。さらに、「車線逸脱警報システム」まで搭載しているのは、e-Assistの実質9万5000円という価格からすれば、大バーゲンと言っていい。

落ち着き、上質といったキーワードを最初に聞いたときには、もしかしてトンガッた部分が丸められた、退屈なクルマになってしまうんじゃないかという危惧も、正直言ってあった。しかし実際に見て、触れて、そして乗ってみると、新型アウトランダーは、要するに奇をてらうことのない、しっかり作り込まれた良いモノ、良いクルマに仕上がっていたのだった。

日常域ではそこかしこに上質さが感じられ、快適に過ごすことができる。それでいて、例えばそのハンドリング性能などは、追い込むほどに懐深く、乗り手の思いに応えてくれる。個人的には、S-AWCのちょっとマニアックな走りも気に入っている。

見た瞬間、あるいは乗った瞬間に直撃してくるようなインパクトは強い方ではないかもしれない。しかし、新型アウトランダーはそこで勝負するクルマではないのだ。きっと、長く飽きずに付き合えるクルマになるはずだ。