Interview 新型アウトランダーはこうして生まれた

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目指したのはタイムレスでベーシックなデザイン

新型アウトランダーは、従来型とほぼ同寸であるにもかかわらず、かたまり感があって佇(たたず)まいが堂々としているように感じられる。デザインを担当したデザイン部のエキスパートである金澤秀晃氏が、そのように感じる理由を解説してくれた。
「従来型よりすっきりさせて、車格を上げたいというのがデザインの狙いでした。従来型は、前後フェンダーのプレスラインで足元をがっちり見えるようにデザインしました。それは悪いことではないのですが、ホイールベースが短く見えます。新型ではフェンダー周辺をスマートにすることと、キャラクターラインを1本に減らすことで、後方に向かってすっと流れるような、少し長く見えるデザインとしました」
デザイン要素を上手に絞り込んだことで、かたまり感が強調されているのだ。
「もうひとつ、フロントグリルを水平基調としたこともポイントですね。車体がワイドで、ぐっと路面をつかむ安定感を表現しています」

堂々としていると感じる理由がこれだ。室内に乗り込むと、インテリアデザインも同じようにシンプルで質感の高いものになっていることに気付く。再び、金澤氏がその理由を説明してくれる。
「従来型のインテリアは、樹脂パネルの合わせ目の分割ラインが少し多すぎて、少しノイジーな印象がありました。新型はダッシュボードなどがシームレスな面となっているので、高級感を感じていただけると思います。造形だけでなく、手が触れる部分には柔らかい素材を用いているので、実際に使っていただけばさらに質感の高さを感じていただけるはずです」
金澤氏は最後に、「はやりすたりのあるデザインではなく、長く使っても飽きないベーシックなデザインを目指しました」とまとめた。

続いて事故を未然に防ぐための予防安全技術「e-Assist」について話をうかがう。このシステムに5年間も携わっている電子技術部 主任(電子設計担当)の上南恵資氏に、他社が採用するステレオカメラ方式ではなく、ミリ波レーダー方式を採用した理由を尋ねてみた。
「あくまで私たちの実験結果ですが、雨や雪などの視界が悪い場面、本当に安全装備が機能してほしい状況では、ステレオカメラ方式よりミリ波レーダー方式が効果的だったのです」
では、この装置は具体的にどのように機能するのだろうか?

金澤 秀晃
デザイン部 エキスパート(デザイン担当)

上南 恵資
電子技術部 主任(電子設計担当)