蟹瀬誠一、レガシィに乗る

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熊谷PGMはそう言ってから、SI-DRIVE(※注1)のセット方法を蟹瀬さんに伝える。蟹瀬さんはSI-DRIVEを「I(インテリジェント)モード」から「S(スポーツ)モード」に切り替え、さらに「S♯(スポーツシャープ)モード」へとシフトした。

蟹瀬「全然違いますね。加速感が一気にシャープになりました。これは楽しい!」
熊谷「燃えてきますよね(笑)」
蟹瀬「軽井沢往復の間、僕だったらずっとS♯に入れてしまいそうです」

続いて熊谷PGMは、蟹瀬さんにEyeSight(※注2)のセット方法を伝授する。セット方法といっても、ステアリングホイールのスポーク上のスイッチをクリックするだけなので、操作はシンプルだ。「ピ」と音が鳴って、EyeSightのセットアップが完了したことを知らせる。
首都高速3号線から東名高速に入るあたりで、熊谷PGMが「蟹瀬さん、ここからはアクセルペダルもブレーキペダルも踏まなくても、前のクルマについて行きますよ」と伝える。

蟹瀬「本当ですか……。あっ、いけない、ついブレーキを踏んでしまった!」
熊谷「(笑)大丈夫です、最初はみんなそうですから。さ、もう一回セットアップしましょう」

やがて、東名高速の料金所が見えてくる。先行車両のブレーキランプがともり、減速する。

蟹瀬「うわー、緊張する。でも我慢してブレーキは踏まない!」
熊谷「そうそう、ステアリングホイールの操作だけに集中してください」
蟹瀬「おっ、本当だ! 勝手に減速してくれる!」

そして料金所を通過したレガシィは、滑らかに加速を開始する。

蟹瀬「これはすごい、自動で加速して前のクルマについていきますよ。EyeSight初体験ですが、一度経験すると、10万円という価格は安いと感じるようになりました。EyeSightがすべての車両に付いたら、事故も渋滞も減るでしょうね」
熊谷「20年ぐらい開発を続けて、ようやく10万円で提供できるようになりました。どんなに安全な装置でも、普及しなければ意味がないと考えています。EyeSightは追突事故を防ぐのに非常に有用ですが、追突を減らすと加害者と被害者をダブルで救うことができるんですね」

蟹瀬「EyeSightの装着率が約9割に達したとうかがいました」
熊谷「ええ。おかげで、お客さまからのフィードバックもたくさんいただき、さらに改良が進んでいます」
蟹瀬「一つ思ったのは、例えば減速するときに“障害物に接近したので減速します”という趣旨の音声のインフォメーションがあったらもっと安心だな、ということです」
熊谷「なるほど、われわれはEyeSightにどっぷり漬かっているので、そういう新鮮な目線からのご意見は大変参考になりますね」


※注1)SI-DRIVE
エンジンとトランスミッションを統合制御する、スバルのドライビングコントロールシステム。燃費に配慮する「I(インテリジェント)」、スポーティーに走れる「S(スポーツ)」、エンジン性能を最大限に引き出せる「S♯(スポーツシャープ)」からなる3種類の走行モードを、ドライバーが任意で選択できる。最新型レガシィでは、これまでセンターコンソールにあった操作スイッチが、より操作のしやすいステアリングホイール上に移された。

※注2)EyeSight
ステレオカメラを使って車両前方の障害物を監視、必要に応じてドライバーをアシストする運転支援システム。自動的なブレーキ制御により、対象物との速度差が30km/h以内であれば衝突回避、もしくは衝突被害を軽減する。さらに、0?100km/hの範囲で先行車に追従するクルーズコントロール機能、ペダルの踏み間違えによる衝突被害を軽減するAT誤発進抑制制御、車線逸脱警告機能などを併せ持つ。