クルマ旅だから、郊外の名所へ

翌朝、奈良公園を散策した。やっぱり鹿にだって会っておきたい(由紀さんにはツラいトラウマがあるらしいけれど)、というわけで6時半に起きだしたのだ。奈良公園を歩くなら、早朝に限る。その青々しい広さとみずみずしい空気感は、何ものにも代えがたい。早起きは三文の得、とばかり、そうそうに京都へ向かう。早く京都市内に入りたい理由があったからだ。奈良から京都へ向かうには、県境を過ぎた木津インターから京奈和バイパス(有料)に乗り、田辺北でいったん降りて、八幡東インターから第二京阪〜阪神高速京都線(有料)に入って鴨川西インターで再び一般道に戻るのが、今のところ最も早いルートだと思う。時間帯にもよるけれど、国道24号線のみで向かうより軽く半時間は早く着く。

急いだ理由は、弁当だった。京都のランチは弁当で、が近ごろのマイブーム。もちろん、市内には有名なランチ処がうなるほどあるけれど、せっかくのドライブ旅、しかも新緑の季節だ。道路が混みあったり駐車スペースに苦労したりと、制約のある市内で手間取り時間を浪費するよりも、老舗や有名店のランチを買って、静かな屋外スポットで緑のなか、ピクニック気分を楽しむ、なんていうのもクルマ旅行ならではじゃないか。市内の有名百貨店に行けば京都の有名店が競って弁当を提供している。でも今回はクルマでも買いにいきやすい店ということで、北山の“南山”をチョイス。焼肉&ステーキ弁当を仕入れる。根が食いしん坊なボクは、もうそれだけでボルテージがずいぶんと上がってしまうのだった。春は桜、秋は紅葉の名所が京都には多い。そういう場所では、夏を前にした今の季節、逆に人出も少なめだ。けれども、桜や紅葉が美しい場所ということは、新緑だって素晴らしい理屈である。京都御苑あたりでピクニックランチとしゃれこんでみては、いかが。ちょっと(いや、だいぶ)暑いけれどね。京都の見どころは確かに洛内に集中しているけれども、電車やバスでは少々不便な郊外にも訪ねておきたい名所が多い。今回はクルマ旅の利点をフルに活用して、郊外のスポットも巡ってみた。