Driving Impression01 ロングツーリング編 東京-伊勢志摩間500kmを行く

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モーターとエンジンの絶妙な関係

東名高速で一路、西へ。料金所を通過して、ごく普通にアクセルペダルを踏み込んで本線の流れに乗るが、100km/hの巡航時でもEV走行モードを維持している。通常のハイブリッド車であればエンジンが掛かる速度域だ。しかし、アウトランダーPHEVならエンジンの振動を感じることなく、しかもモーターだけで余裕をもって走れる。SUVとして、他に例を見ない快適性を手にしている。

バッテリーの電力の残量がわずかとなり、ようやくエンジンが掛かった。パラレル走行モードに入ったのだ。エネルギーフローをモニターで確認すると、エンジンの駆動力を主体に走行しているのがわかる。前後モーターがエンジンをアシストしたり、余剰な電力がバッテリーにチャージされたりしているのも確認できる。

ここで注目したいのが、ステアリングホイールに装着されたパドルを使って6段階に調節できる回生ブレーキだ。通常は「B2」に設定されており、「−」と記された左側のパドルを手前に引いて「B3」から「B5」(=回生最大)までを選択すると、数字が大きいほどエンジンブレーキを強く効かせ、減速エネルギーを効果的に回収する。長い下り坂や前走車に近づいたときの速度調整にとても便利だ。
また、「+」と記された右のパドルを引いて、回生量を抑えた「B1」と「B0」(=回生なし)を選べば、タイヤを転がりやすくすることで、アクセルペダルのオン/オフによるクルマの動きがギクシャクしにくいメリットも生まれる。
ナビのモニターやメーター内のディスプレイに映し出されるエネルギーフローを意識しながら、道路の勾配に合わせてアクセルを踏み込んだり、ブレーキを丁寧に効かせたりしながら、エンジンの負担を減らして走るように心掛ける。すると、平均燃費の数値がどんどん上昇してくる。

また、集中力が要求される長距離移動では、レーダークルーズコントロールシステム(ACC)の存在がとても心強い。手元のスイッチで前走車との車間距離を3段階に調節でき、的確なタイミングでクルマを加減速してくれるのでとても便利だ。東名高速の岡崎インターチェンジ付近では道路幅の狭い3車線のカーブが続いていたが、交通量が増えても前走車をしっかりと捉え、ドライバーの意に添った動きをしてくれた。
周囲の状況に合わせてスマートに扱える機能が搭載されているおかげで、ドライバーは過度の緊張に陥らずに済む。SUVならではの、見晴らしのいい景色を楽しみながら、リラックスしたドライブが楽しめた。

豊田東ジャンクションで伊勢湾岸自動車道に入り、続いて伊勢自動車道で終点の伊勢インターチェンジへ。東京から伊勢まで約470kmの高速走行を終えて、アウトランダーPHEVのディスプレイには15.2km/リッターという平均燃費が表示されていた。