新世代ワゴンの素顔に迫る

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“スポーツツアラー”をうたう新型ワゴン「スバル・レヴォーグ」とは、どのようなクルマなのか?エンジンの異なる2つのプロトタイプモデルに試乗し、その仕上がりを確かめた。

体にフィットするジャストサイズ

袖を通した瞬間に軽さがわかるジャケット。軽く動きやすく、体にフィットしていながらも窮屈なところはない。「スバル・レヴォーグ」に乗って走りだした瞬間に感じたのは、まさにそんな軽快感だった。素材そのものの軽さはもちろん大切だが、“軽快感”を左右するのはサイズとフィット感である。堅苦しく見えるスーツでも、きちんと体に合っていれば意外に動きやすいことは、経験したことがある人には分かってもらえるはずだ。ちょうどいいフィット感と、それによる動きやすさがスバルのリアルスポーツツアラー、レヴォーグのキーワードと言っていいだろう。

スバルのワゴンといえば、もちろん「レガシィ」だ。スバルの、というより日本のワゴンの定番として確固たる地位を築いているが、実はアメリカでも大人気。特に2009年にデビューした現行モデル(5世代目)は大型化されたボディーも歓迎されたようで、大切なお得意さまである北米マーケットでは「ツーリングワゴン」をベースにした「アウトバック」が大ヒット、今年度も過去最高益を更新する見込みの、好調スバルの牽引(けんいん)力となっている。

ただし、日本のユーザー、とりわけ長年のレガシィ愛好者には、体に合わない大きすぎる服を着たような違和感が強かったらしく、その種の不満を聞くことが多かった。要するにギュッと引き締まったわれわれのレガシィはどこへ行ってしまったのか、というわけだ。

そんな日本のスバルファンに対する回答が、「25年目のフルモデルチェンジ」と主張するレヴォーグである。この言葉には初代レガシィのデビューから数えて25年目に、もう一度基本を見つめ直し、スバル・ツーリングワゴンの正統な後継“リアルスポーツツアラー”として発売するというスバルの覚悟が表れている。