新世代ワゴンの素顔に迫る

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引き締まったワゴンボディー

名前は一新されても中身はブレないのがスバルである。レヴォーグのボディー形状はステーションワゴンのみ、パワーユニットは2リッターと新開発の1.6リッターの2種類が用意されたが、どちらも最新技術を盛り込んだ水平対向4気筒直噴ターボエンジンで、スバルが「シンメトリカルAWD」と呼ぶフルタイム4WDと組み合わせた伝統のパワートレイン。左右対称で低重心という基本的メリットを生かした優れたドライビングダイナミクスが持ち味であることは言うまでもない。

レヴォーグのボディー寸法は全長4690×全幅1780×全高1485mm(ルーフアンテナ込み)、ホイールベースは2650mm、これを現行の5代目レガシィツーリングワゴンと比べると、全長およびホイールベースともにマイナス100mm、全高はマイナス70mmで一気に引き締まった。全幅のみは1780mmとレガシィと同一だが、この全幅以外はひとつ前の4代目レガシィとほぼ同じサイズと考えてもらえばいい。日本の交通環境を考えれば本当はもう少し幅が狭いほうがいいのかもしれないが、輸入車のCセグメントでも全幅1800mm前後が今の相場だから、彫りの深いダイナミックなデザインのためであれば納得できるレベルだろう。おかげで精悍(せいかん)なアスリートのように筋肉質なボディースタイルを手に入れている。

ところで、ご存じのようにレヴォーグの発売は今年5月の予定であり、試乗車として用意された車両も今はまだ生産前の試作車、いわゆるプロトタイプの状態だ。したがって試乗コースもごく限られたもので、残念ながらそのパフォーマンスを十分に試すことはできなかったが、それでもレヴォーグのスポーティーなキャラクターの一端を垣間見ることができた。足まわりの動きはしなやかながら、2リッターでは明確に、1.6リッターモデルでもかなり引き締まった印象で、ある程度以上のスピードで真価を発揮するタイプに思われた。その分ステアリングレスポンスはシャープで、操作に対してスッと自然に反応してくれる挙動が軽快で気持ちいい。レガシィに比べてコンパクトなボディーがさらに小さく感じられるような身のこなしを備えている。