コンフォートSUVタイヤ「ミシュラン・ラティチュード Tour HP」を試す

2007.08.08 自動車ニュース

コンフォートSUVタイヤ「ミシュラン・ラティチュード Tour HP」を試す

日本ミシュランタイヤは、SUV用タイヤとしてラインナップする「4×4」シリーズに代わる新ブランド「ラティチュード」を発表。同ブランド第一弾として2007年6月1日に発売された、コンフォートSUVタイヤ「ミシュラン・ラティチュード Tour HP」を試した。

■乗り心地を重視したSUVタイヤ

ミシュランSUVタイヤラインナップには、「4×4」シリーズとして、オフロード志向の「シンクロン」とオンロード志向の「ディアマリス」が存在する。今回の「ラティチュード Tour HP」は、その中間に位置づけられるタイヤである。
「ラティチュード」は、スタッドレスタイヤの一部に使われていた名前だが、このたび夏タイヤにも名称を拡大。「緯度」を意味するその名の通り、世界の様々なロケーションを駆けるユーザーをイメージしたという。

販売好調が伝えられる「フォルクスワーゲン・トゥアレグ」「ポルシェ・カイエン」「BMW X5」をはじめとする高級SUVをターゲットに、乗用車と代わらない乗り心地の良さを求めたタイヤとして開発された。
発売サイズは15インチから20インチまでと広くそろえられる。この8月にはサイズ展開を拡大し、全33サイズを発売。後には「BMW X5」用のランフラットも用意されるという。価格はオープン価格。

■安定した接地面確保の恩恵

技術的トピックといえるのが「スタビリグリップ・サイプ」。ウェット性能向上のために細い溝が多く切られているが、これは反面ブロック剛性の低下につながるため、ドライ路面では俗にいう腰砕け感が増えてしまう。これを抑止するために、サイプ内に突起を設け、倒れ込みを防止する仕組み(図参照)がそれである。

さらにこの倒れ込み防止の仕組みは、安定した接地面を確保できることもメリット。このため、タイヤの基本性能があらゆる場面で発揮できるようになり、さらには偏摩耗防止、つまりタイヤライフを長くすることにも貢献する。

試乗は「アウディQ7」「ボルボXC90」で行った。どちらも重量級SUVであり、ブレーキング時などには、上記のブロック倒れ込みが起きやすいクルマである。しかし「ラティチュード Tour HP」では、この腰砕け感もなく、剛性のある安定した走りを感じることができた。
乗り心地は硬くなく、しなやかな印象。接地面の確保のおかげか、ステアリングホイールから手に伝わる路面情報も多いと感じた。それゆえ、運転は非常にしやすい。

ミシュランジャパンの調査では、高級SUVを持つ日本のユーザーが優先するのは、タイヤライフや運動性能ではなく、乗り心地や静粛性なのだという。このターゲットに答えるために開発された「ラティチュード Tour HP」だが、狙い以外の運動性能部分でも満足できたのは、予想外であった。
「4×4」から名称を変更したことで、泥濘路ではなく舗装路を走るユーザーにも、より興味を起こさせることだろう。

(文=webCG本諏訪/写真=荒川正幸)


コンフォートSUVタイヤ「ミシュラン・ラティチュード Tour HP」を試すの画像

コンフォートSUVタイヤ「ミシュラン・ラティチュード Tour HP」を試すの画像
スタビリグリップ・サイプの概念図。サイプ内に突起があり、これが互いに支え合うことで、ブロックの倒れ込みを防止する。
スタビリグリップ・サイプの概念図。サイプ内に突起があり、これが互いに支え合うことで、ブロックの倒れ込みを防止する。

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