新型「インプレッサ STI」、テストコースにあらわる!?

2007.07.19 自動車ニュース

新型「インプレッサ STI」、テストコースにあらわる!?

「ついに、新型『スバル・インプレッサ』のSTIバージョンがニュルを走った!」
アメリカの自動車系ウェブサイトはスパイビデオを公開。STIと思しきテスト車の挙動に、世界中の自動車メディア、そしてスバルファンたちの目が釘付けになっている。

2007年9月のフランクフルトショー、そして10月の東京モーターショーの開催を前に、ドイツはニュルブルクリンクのノルトシュライフェ(北コース)では、各メーカーのテスト走行が盛んになっている。その中でもひときわ注目を集めているのが、「スバル・インプレッサWRX STI」だ。先日発売開始された日本仕様のインプレッサは、最上級モデルに「WRX」の名称を使わず「S-GT」と名乗っているが、北米仕様ではWRX名称は健在である。

■フェンダーのボリュームに注目

それはさておき、STIのニュル走行ビデオを分析してみよう。

まずは、エクステリア。ボンネットにはこれまでと同様のバルジ(インタークーラー冷却用エアダクト)があるが、その形状は現行STIよりも大人しいように見える。
前後のフェンダーは、ノーマル「インプレッサ」よりも明らかにボリューム感がアップしている。特にリアまわりは、フェンダーからリアバンパーまで一体となったボディラインが見事だ。
リアハッチ上部のルーフスポイラーの存在感が大きい。タイヤサイズは18インチと見るのが妥当であろう。

マフラー形状は、多くの自動車雑誌が「フォルクスワーゲン・ゴルフR32」のような“センター出し”を予想していたが、実物のSTIは“左右2本出し”だ。

■いままでのスバルとは違う走り

では、走りはどうか? これまで「STI仕様」というと、トンでもなく硬い足まわりで、クルマ全体の動きが“パッツン、パッツン”していた。そうした尖った乗り味を、世界のスバルファンたちは“スバルらしさ”と考えてきた。
だが、新型STIはそうした「カルトなクルマ」の領域を脱し、「世界に通用するハイレベルなハイパフォーマンスモデル」を目指したと思える。

今年4月、米国ニューヨークショーにおける新型インプレッサ(北米用のWRX)ワールドプレミアの時、富士重工業の森郁夫社長は筆者のインタビューに対してこう述べた。
「ペター(・ソルベルグ)にいつも言われることですが、最新型のWRカーは、ドリフト走行を多用せず、理想のラインをいかにトレースして綺麗に走れるかがキーになる」「社内ではそれを、『自然と共生する走り』と呼んでおり、今度のSTIでも当然、その流れが組み込まれます」

スパイビデオを見る限り、次期STIの動きは、まさに森社長のイメージ通りだ。ノーマルモデルで強調される「ズッシリとした乗り心地」をさらに推し進めたように見える。
ニュルのカントがついたコーナーを進入する時、路面のギャップに対してまさに「ズッシリ!」という雰囲気でタイヤが路面をしっかりトレースしている。ニュル近辺の市街地の凸凹道を低速で走行している様子を見ても、ドッシリとしたサスだが柔軟性をも兼ね備えていることが分かる。

エンジンについては、欧米のメディアは「北米仕様は2.5リッターターボ(320ps)、日欧仕様は2リッターターボ(300ps)が濃厚」と報じている。
さらに、「トランスミッションは6MTのみ。エボXが採用する(独ゲトラク社と共同開発の)2ペダル式MTは存在せず、DCCDは継続してSIドライブも採用、タイヤサイズは235/40R18になる……」とも。

STIの宿命のライバル、「三菱ランサー・エボリューションX」も、すでにニュルでのテストを開始しており、多くのスパイフォトがウェブ上にアップされている。近日中にランエボXのスパイビデオも公開されよう。後日、インプレッサSTIとの比較解析を試みたいと思う。

(文=桃田健史(IPN))

写真は、2リッターターボモデルの「S-GT」。
「STIバージョン」では、フェンダー部分がさらに迫力を増すことになる。
新型「インプレッサ STI」、ニュルにあらわる!?
こちらは、2005年モデルの「インプレッサWRX STI spec C V-Limited」。
ニューヨークショーで森郁夫富士重工業社長にインタビューしたところ、「新型のSTIはインプレッサとは全く別の開発者が担当しています」「外観はかなり凄いモノになりますから、期待していて下さい」と自信満々だった。
新型「インプレッサ STI」、ニュルにあらわる!?

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