17時間経過、独走中のNo.2アウディがリタイア!【ルマン 07】

2007.06.17 自動車ニュース
ピット作業中の、No.8プジョー908。
(写真=プジョー)
17時間経過、独走のNo.2アウディが、まさかのリタイア!【ルマン 07】

【ルマン 07】17時間経過、独走のNo.2アウディがリタイア!

再び雨になるのではと思われた天気だが、いい意味で裏切られた。爽やかな青空が当たり一面に広がった日曜日の朝。ルマンの戦いは、ドライコンディションの下で進んでいる。

プジョーチームの面々が仮眠をとる。左で“起きている”のは、ドライバーのS・ブルデー。
(写真=プジョー)
17時間経過、独走のNo.2アウディが、まさかのリタイア!【ルマン 07】

■No.2アウディ、独走態勢に

中盤に入り、上位4台はアウディとプジョーが各2台ずつ。互いにルーティンワークのピット作業をこなしながら、周回を重ねる。

プジョーのピットではフロントカウルの後方に溜まったタイヤカスを手で掻き出す光景が定番になりつつあるが、トラブルは見られない。

一方、ライバルのNo.2アウディ、トップを快走中のA・マクニッシュは、闇の中ながら3分27秒204のファステストラップをマーク! 後続を2周引き離しての独走体制を築いている。

次第に空が白み始めるころ、今度は3位のNo.7プジョーが自己ベストを叩き出し、ルマン王者アウディにプレッシャーを与える。ディーゼルエンジン参戦初年度ながら、底力を見せつける。

逃げる方も追う方も、それぞれハイペースなレース展開。直接的なバトルこそないものの、互いが誇る高技術をアピールしたいという思いが感じられる戦いである。

トップ独走中から一転、まさかのリタイアとなった、No.2アウディR10。
ドライバーのカペロによれば、260km/hで走行中に左リアホイールが脱落。「恐ろしかった。ただ、祈ることしかできなかった」とトラブルの瞬間を振り返った。
(写真=アウディ)
17時間経過、独走のNo.2アウディが、まさかのリタイア!【ルマン 07】

■まさかのリタイア

7時35分、目を覆いたくなるようなアクシデントが発生した。

なんとトップを独走中だったNo.2アウディが、インディアナポリスでリアからマシンが流れてスピン! その勢いのままマシンは激しくランオフエリアへと飛び出してしまった。

幸いドライバーのD・カペロはクルマからすぐに降りたが、クルマへのダメージは大きく、再スタートを試みるも、エンジンがかからない。祈るようにクルマを見つめるカペロだったが、前後のカウルを激しく損傷したマシンが再び息を吹き返すことはなかった。
Mr.ルマンことクリステンセンのレースも、ここに終了。原因は、ハブのトラブルと見られる。

スタートから17時間を目前に、それまで飛ぶ鳥を落とす勢い(?)でトップを快走していたNo.2アウディが去り、つねに追随していたNo.1アウディが代わってトップに浮上。
4周遅れでNo.7のプジョー、さらに3周遅れで同じくプジョーのNo.8が続く。揃って表彰台に立つ可能性が見えてきた。

(文=島村元子/text=Motoko Shimamura)

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