12時間経過、No.2アウディがトップを快走 日本勢はリタイア続出【ルマン 07】

2007.06.17 自動車ニュース
夜のルマンを走る、No.2アウディR10。
(写真=アウディ)
12時間経過、No.2アウディがトップを快走 日本勢はリタイア続出【ルマン 07】

【ルマン 07】12時間経過、No.2アウディがトップを快走 日本勢はリタイア続出

日付変更線を超えた今年のルマン・イベント。夕方以降、幸い雨はピタリと止んだ。この季節は日没が遅いフランスだが、夕陽が沈み夜の帳が下りてなお、ドライバーたちはドライコンディションの中で戦いを継続中だ。

■日本のチームやドライバーは苦戦中

予選の大クラッシュから奇跡的な復活を果たしたNo.53ランボルギーニ・ムルシエラゴがレース開始早々にマシントラブルでリタイヤしたのは既報のとおり。
そのほか、日本人選手の動向をお伝えしよう。

まずはNo.29 T2Mモータースポーツ。
最後尾、27列目から山岸大がスタートを切った。R・ロンジュシャル、寺田陽次郎とルーティンの走行を行っていたのだが、スターターをはじめトラブルが重なり、最終的にはオーバーヒートによるダメージでレースをギブアップ。午後9時半にはリタイヤ届けが提出された。

さらに中野信治が加入していたNo.9クリエイション・オートスポルティフは、序盤からブレーキトラブルが発生。マシン修復も行ったが、コースアウトやタイヤバリアへの接触が重なり、午後11時15分にリタイヤとなった。

その一方で、LMP2クラストップを快走していたNo.33バラツィ・イプシロンの黒澤治樹。こちらも小さなトラブルが重なり、ピット作業で築き上げたマージンを使い果たしてしまう。結果、クラス3位へと後退したが、クラスで抜きん出た速さを持っているだけに、安定したペースを再び確保できれば上位進出の可能性は高いと思われる。

■トップ争いは小康状態

アウディとプジョーの対決は、トップのNo.2アウディが順調に周回を重ねて午後9時半すぎに100周をクリア。後続を1周以上離す走りを見せた。一方、プジョー勢もアウディと同じか、あるいはそれ以上の周回数でルーティンを重ねていく。

だが午後10時を前に3度目となるセーフティカーが導入されたのとときを同じくして、No.1アウディが他車との接触により左リアセクションを損傷した。リアカウルを交換する作業を伴ったものの、その後は比較的安定したレース運びを展開している。

これまでの流れを見ると、トップのNo.2アウディがコンスタント、かつハイペースでレースを牽引しており、2番手No.1アウディがスティントを短くしながらプッシュを続けているが、簡単にはその差は縮まらない。

そんななか、細かいトラブルに巻き込まれてトップ3争いにはまだ手が届かないものの、トップと遜色ない走りを見せているクルマがある。それがNo.8プジョーだ。
ポールポジションを獲得しながらも、トップを守れなかった悔しさを内に秘めての走りといったところか。

これから迎える夜明けを前に、淡々とレースが進んでいるルマン。雨から解放され、かつ久々に肌寒い天気がサーキット上空を包んでいる。天気予報では、明け方からまた雨になるという。この先、どういう展開が待ち受けるのか!?

(文=島村元子/text=Motoko Shimamura)

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