波乱の決勝スタート! アウディ、プジョーともにトラブル【ルマン 07】

2007.06.17 自動車ニュース
(写真=プジョー)
波乱の決勝スタート! アウディ、プジョーともにトラブル【ルマン 07】

【ルマン 07】波乱の決勝スタート! アウディ、プジョーともにトラブル

2007年6月16日。いよいよルマン24時間耐久レース決勝開幕の日――
まるで日本の梅雨のような天の下、例年より1時間早い午後3時にスタートが切られた。

■予選クラッシュのランボルギーニが復活

決勝前日は、チームがプレスカンファレンスを行ったり、ドライバーは市内のパレードに参加したりと、取材陣や観客にむけてのサービスが行われた。

ドライバーズパレードには、予選でマシンをクラッシュさせたNo.53ランボルギーニ・ムルシエラゴの余郷敦と山西康司の姿があった。このころ彼らのピットはシャッターが下ろされていたのだが、実は決勝出走を目指して次なるステップを踏み出していたのだ。
「予選のアクシデントの後もリタイヤ届けを出さず、(メンテナンスを担当する)ダムスの工場にクルマを戻し、他のシャシーを準備しました。出走は無理でもピットウォークでお披露目できればと思って」。
ルマンではスペアカーの使用が認められていない。
「でも、それを聞いたACOが『あなた達のルマンに対する情熱に感銘を受けたので出走を認めます』と……。」
JLOC代表の則武功雄氏は、ホッとした表情。
ガレージでの徹夜作業をやり遂げたのが、土曜の朝7時。8時には車検を受け、9時からのフリー走行で再びムルシエラゴの重低音がサーキットに響いた。

■序盤から波乱! ランボはリタイア

午後3時のスタートを前に、天気はなんとか曇りにまで回復した。
フランソワ・フィヨン首相とロズリンヌ・バシェロ スポーツ青年相の両氏が登場。ルマン24時間サーキット合同組合のローラン・ドゥ・ルアール会長とともにスタートの合図を送る光景に、75回目の開催となるこのイベントの歴史を感じずにはいられない。

グリーンフラッグが振られ、いよいよレースがスタート!

と、直後のダンロップカーブで、ポールシッターのS・ブルデが乗るNo.8プジョー908がコースアウト。パイロンを飛ばしながらコースに復帰するという波乱の幕開けとなった。
そして2周目。今度はNo.53ランボルギーニ・ムルシエラゴにトラブル発生!
山西がドライブするマシンは、ユノディエールの第2シケインでまさかのストップ。原因は、ドライブシャフトの破損。苦難を乗り越えた末に迎えた戦いの第2章は、あまりにも短くあっけないものだった。

一方、ディーゼルエンジン同士の戦いは、No.8プジョーのコースアウトを除き、アウディ、プジョーとも順調な滑り出し。No.2アウディR10のA・マクニッシュがロケットスタートで後続を引き離しにかかるが、しばらくするとコースの一部で激しい雨となり、タイヤ交換のためにピットへと戻るマシンが続出した。

その後、天候不良やコースアウトした車輌の回収などのためにセーフティカーが導入される。レースは落ち着かない状態が続いた。給油におけるルーティン作業が見られるようになったのは、午後5時を過ぎたあたりからだった。

■アウディ、プジョーの双方にトラブル発生

3台のアウディと2台のプジョー。No.8プジョーが喫したオープニングラップでのハーフコースアウトはともかく、先にトラブルを被ったのはアウディだった。
DTMなどに参戦する若手ドライバーで構成されたNo.3が、テルトルルージュでクラッシュ。マシン後部を激しく傷め、コース脇にストップした。

ドライバーのロッケンフェラーが修復を試みるも、マシンはタイヤが内側に入り込むなど足まわりを大きく損傷しており、万事休す。1台のアウディが戦列を去った。

午後7時を過ぎ。
トップのNo.2アウディを、2番手のNo.8プジョーが自己ベストを更新しながら猛追。ドライバーもブルデーからS・サラザンへとスイッチする。
が、それからほどなくしてマシン後方から白煙が上がり、緊急ピットイン。17分程度でドライブシャフト交換を行いコースへと復帰したが、ポジションは8番手までドロップした。

ともに1台ずつトラブル発生となった2メーカーの対決。レース開始から6時間が経過した午後9時の時点では、トップがNo.2アウディ(90周終了)。No.1アウディ、No.7プジョーと続き、これにNo.16、No.17のペスカローロジャッドが続いている。

気になる天気は……。現在、雨を忘れての走行となっている。

(文=島村元子/text=Motoko Shimamura)

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