予選初日、No.8プジョー908がシーソーゲームを制す【ルマン 07】

2007.06.15 自動車ニュース
予選走行前、慣例にのっとってACO(フランス西部自動車クラブ)の役員を乗せたセーフティカーが通過する。
予選第1日目、終盤でどんでん返しの繰り返し【ルマン 07】

【ルマン 07】予選初日、No.8プジョー908がシーソーゲームを制す

2007年6月13日の午後7時からは、予選1回目がスタートした。
レースウィークに入ってからというもの、やや天気に恵まれない今年のルマン。またしても雨に見舞われたサルト・サーキットでトップタイムをマークしたのは、No.8のプジョー908を駆るS・サラザンだった。

コースアウトしたマシン撒き散らした砂利を掃除するオフィシャル。各々、毎年同じ場所の整備を担当する。
世襲で親から子へ持ち場を受け継ぐこともあるとか。
予選第1日目、終盤でどんでん返しの繰り返し【ルマン 07】

■クラッシュと雨で幕開け

すこし肌寒い朝を迎えた予選初日は、あいにくの曇り。ここしばらくの天気と同じく雨を意識させられる一日となった。

そんな中、午後7時から2時間におよぶ1回目のセッションが始まった。いよいよ待ちに待ったディーゼルエンジン搭載のアウディとプジョーがガチンコ勝負を始めるのだ。

ひと足先にコースインしたのはアウディ。ついで満を持してプジョーが登場。だが、ロングランを続けるアウディに対し、プジョーの2台は数周のチェックを終えてピットイン。観客が思う存分ディーゼルサウンドを比較するには、あまりにも時間が短かかった。

走行1時間を過ぎ、コース上では赤旗が提示された。

その原因は、日本から参戦中のJLOCのNo.53「ランボルギーニ・ムルシエラゴ」。第1シケイン入口での大クラッシュにより、50分近く走行が中断した。

この赤旗を境に天気はふたたび下り坂へ。コースの一部が激しい雨に見舞われた。赤旗が出たことで、走行は10分間の延長となったが、コースコンディションの低下は避けられず、結果、序盤にマークしたタイムが有効になった。

第1セッションでトップタイムを叩き出したNo.8「プジョー908」
予選第1日目、終盤でどんでん返しの繰り返し【ルマン 07】

■ドラマはラスト30分に

午後10時からは、2時間のセッションがスタート。雨は止んだが、いまだ路面はウェット状態。1回目と同様、セッション1時間以内にまたも赤旗中断。再開後も多くのマシンが精力的に走り込みを続けるも、ベストタイム更新には至らない。
ところが残り時間30分を切ったところで、事態は急展開。プジョーが動いた。

2回目のセッションでNo.1「アウディR10」が総合でトップタイム。それを、No.8のプジョー、S・サラザンが奪う。だが残り10分、間髪要れず、今度はNo.2のアウディR10(A・マクニッシュ)がトップタイムを奪った。

プジョー勢は、S・サラザンがラストアタック。そのタイムは、No.2アウディがマークしたタイムを0.572秒上まわる、3分26秒344だった。

赤旗、そして雨模様の予選初日は、プジョーが制した。2日目の予選は果たして好コンディションでのアタックが実現するのか? ディーゼルエンジン同士の戦いは、明日も続く。

(文と写真=島村元子/text&photo=Motoko Shimamura)

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