【スペック】C280アバンギャルド(写真右):全長×全幅×全高=4581×1770×1444mm/ホイールベース=2760mm/車重=1555kg/駆動方式=FR/3リッターV6DOHC24バルブ(231ps/6000rpm、30.6kgm/2500〜5000rpm)(欧州仕様)

メルセデス・ベンツCクラス【海外試乗記(前編)】

予想通りの「予想以上」(前編) 2007.06.11 試乗記 メルセデス・ベンツCクラス
フロントマスクが大きく変更されスポーティな印象になった新型「Cクラス・セダン」。間もなく日本デビューとなるニューモデルは、いったいどうかわったのか。スペインからの報告。

スポーティモデルの証をセダンに

カムフラージュを施したテストカーがスクープカメラマンによって捉えられ始めた頃、その厚いビニールテープの上からでも、新型「メルセデス・ベンツCクラス」の“顔”がW203型のそれと大きく異なることは見て取れた。
ひょうたん型のライトを改め、Sクラスのようなつり目とエッジを強調したライン。しかしながらある意味、こういった外観の方向転換よりもさらに気がかりだったのは、シャシーの方はどうなのか、という点である。

AクラスやSクラスはモデルチェンジを経て飛躍的な進化を遂げているから、Cクラスもその流れに続くのは間違いない。では具体的にどういう風に? メルセデスはこのベストセラー小型セダンの新型をどう仕上げてきたのか? ここ最近でもっとも興味深いモデルチェンジのひとつと言えよう。

1月中旬にシュトゥットガルトにて行なわれたワールドプレミア発表会。その壇上に登ったニューCクラスを見て、「半ば知っている」と思っていた顔のデザインに驚いた。“クラシック”“エレガンス”系が、従来通りのメルセデスらしいグリル形状と、ノーズ先端に立つスリーポインテッド・スターを与えられているのに対して、“アバンギャルド”はグリルのド真ん中に巨大なスリーポインテッド・スターが埋め込まれているのだ。

「Aクラス」「Bクラス」を始め、「CLS」「R」など数え上げれば「グリルにエンブレム」派は今や多数派を占めるのであるが、歴史的にはそれは元々スポーティなクーペやロードスターに与えられてきた象徴。純然たるメルセデス・セダンにはノーズ先端にエンブレムが立っているイメージが強いために、違和感を覚えた。

しかしこの「スポーティモデルの証をセダンに」というデザイン・メッセージこそ、新型Cクラスの特徴をもっとも適切に表わしていると言えるのだ。

旧型で小さめだったドアミラーは大型化され、視界は良好になった。
旧型で小さめだったドアミラーは大型化され、視界は良好になった。
全面的に改められた新型のインテリア・デザイン。アルミパネルが張られているので、これは“アバンギャルド”である。
全面的に改められた新型のインテリア・デザイン。アルミパネルが張られているので、これは“アバンギャルド”である。
標準はここにキーシリンダーがあるが、写真のようにオプションでボタン式スタートも選べるようになった。穴が共通のためボタンは少々大きい。
標準はここにキーシリンダーがあるが、写真のようにオプションでボタン式スタートも選べるようになった。穴が共通のためボタンは少々大きい。

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