「プラットフォームとは?」

2001.07.01 クルマ生活Q&A ボディ

「プラットフォームとは?」

さいきん新聞記事などで、「プラットフォームの統合・共通化」についてよく目にします。コスト削減のための大命題のように言われていますが、「 共通プラットフォーム」とは、自動車の設計をする上で何が「共通」であることを言うのでしょう? また、「共通」のプラットフォームを使って、どこまで違う車を作れるのですか?(HTさん)

お答えします。プラットフォームとは、ボディが載っていない車台のことです。共通プラットフォームとは、エンジンやサスペンションの取り付け部にあたるピボット部を共有するメインフロアフレームのことをいいます。エンジンやトランスミッションは異なることがありますが、取り付け部は共通となります。

車幅やホイールベースの変更は可能です。基本のプラットフォームはそのままでフェンダーやドアを広くしたり、プラットフォームを切断して伸縮させることでホイールベースを変えたりします。たとえばフィアットの場合は、2ボックス車のプントとオープン2シーターのバルケッタが同じプラットフォームを用いています。

自動車を作る場合、プラットフォームに多大な費用をかけます。車体の剛性にかかわる重要な部分であり、ハンドリングも衝突安全性もこの部分に左右されるからです。別の面からみると、この部分に費用をかけてもトータルではコストが節減できる、というのがいまのクルマづくりです。様々な車種に使えば溶接ロボットやジグの共有化ができるので、世界中おなじ生産ライン設備を使うことが可能なのです。これにより製造コストがかなり削減でき、クルマの価格も抑えることができるわけです。

プラットフォーム共有化は違うブランドでも行われています。ドイツ・オペルのベクトラと米国サターンの新型Lシリーズは同じプラットフォームを使っています。これは2社の親会社がジェネラルモーターズだからこそ実現しているのです。日本のメーカーは車種ごとに開発チームを完全に分けるという縦割り作業の弊害でプラットフォーム共有化が遅れていまた。日産は今回のルノーとの提携により、ヨーロッパの合理的なクルマづくりを学べれば、すこしでも赤字を減らすことが出来るといえます。