最高級ハイブリッドサルーン「レクサスLS600h」、満を持して発表

2007.05.17 自動車ニュース
「LS600h」
最高級ハイブリッドサルーン「レクサスLS600h」、満を持して発表

最高級ハイブリッドサルーン「レクサスLS600h」、満を持して発表

トヨタ自動車は2007年5月17日、同社の高級ブランド「レクサス」のフラッグシップサルーンとして、ハイブリッドシステムを採用した「LS600h」と、そのストレッチ版「LS600hL」を発表した。

「ハイブリッドカーを世に出して10年。世界での累計販売台数は100万台を越え、今後は2010年以降には車種を倍増し、年間100万台を目指す」と、ハイブリッドカーの拡販を進める考えを語った、トヨタ自動車の渡辺捷昭社長。
「ハイブリッドカーを世に出して10年。世界での累計販売台数は100万台を越え、今後は2010年以降には車種を倍増し、年間100万台を目指す」と、ハイブリッドカーの拡販を進める考えを語った、トヨタ自動車の渡辺捷昭社長。

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■ラクシャリーカーに求められるものをすべて

低燃費、低エミッション、低振動、低騒音など、現代のクルマそしてラクシャリーカーに求められる要素が詰め込まれる、トヨタ渾身の一台が発表された。
2006年4月のニューヨークショーで明らかにされ、このたびの発表となった「レクサスLS600h」がそれである。フラッグシップモデル「LS」の最上級グレードとしてラインナップされるこのクルマは、ハイブリッドシステムを搭載したことが一番のニュースでもある。

ハイブリッドシステムは、GS450hよりさらに高出力化されたモーターに5リッターV8エンジンが組み合わされる。四輪駆動を採用したことも、純ガソリンモデルとの大きな違いとなる。
さらにストレッチバージョン「LS600hL」もラインナップ。ホイールベース、ボディとも120mm延長され、そのぶん後席居住性を重視したショーファーカーである。

価格は「LS600h」が970.0万円から1220.0万円、「LS600hL」が1330.0万円(定員4名の“後席セパレートシートpackage”は1510万円)。月間の販売計画台数は300台とされる。

5リッターV8「2UR-FSE」エンジン
5リッターV8「2UR-FSE」エンジン

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■高出力と低エミッションを両立した

ハイブリッドシステムのベースとなるV8ユニットは、LS460に採用される4.6リッター「1UR-FSE」のストロークを延長し、5リッターに拡大したもの。エンジン単体で最高出力394ps/6400rpmと最大トルク53.0kgm/4000rpmを発生する。ガソリンモデルと違い頻繁に繰り返されるエンジン停止/始動時の振動を抑えるため、圧縮比やバルブタイミングの最適化などのチューニングも施される。加えてエンジンマウントを改良するなど、さらなる低振動、低騒音が求められた。

注目のハイブリッドシステムは、モーターの出力が224psと30.6kgm。先だって発売された「GS450h」のコンポーネンツを流用するものの、24psと2.6kgm上回るパフォーマンス。エンジンと併用することで得られるシステム最高出力は445psと発表される。
他のハイブリッドモデル同様、発進や低速、低負荷走行時にはエンジンが停止し、モーターのみでの走行に切り替えられる。

「6リッター並の動力性能に3リッター並の燃費」と謳われる、そのカタログ燃費は10・15モードで12.2km/リッターと記される。「平成17年基準排出ガス75%低減レベル」と「平成22年度燃費基準+20%」を達成。高出力と低エミッションを両立させた。

「LS600hL」
「LS600hL」
LS600hLの後席には、大型のセンターコンソールやオットマン付きのパワーシート(後席セパレートシートpackageで標準)、マークレビンソン製のサウンドシステムなどが採用される。
LS600hLの後席には、大型のセンターコンソールやオットマン付きのパワーシート(後席セパレートシートpackageで標準)、マークレビンソン製のサウンドシステムなどが採用される。

■フルタイムAWDを全車に採用

FR+8ATを採るLS460と違い、4輪を駆動するフルタイムAWDが採用されたことも新しい。機械式のトルセンLSDを用いることで、通常は前後40:60の駆動力配分を30:70から50:50まで変化させる。
トランスミッションは2段変速式リダクション機構付きの自動無段変速装置(CVT)。

サスペンション形式はガソリンモデル同様、前後マルチリンクではあるものの、フロントサスはAWD専用に新開発したものという。電子制御式となるエアサスペンションは、減衰力を3段階マニュアル調節(AVS機能)可能。さらにハイトコントロールやオートレベリング機能も備わる。
スポーティグレードの「バージョンS」では、車両の状態に応じてロールを制御する前後アクティブスタビライザーも付与される。

高い予防安全性能と優れた車両運動性能を実現するという、車両運動統合制御技術「VDIM」は、車速に応じてギア比が変化するステアリングVGRS、アンチスピンデバイスのVSC、ABS、トラクションコントロール、AVSまでをリアルタイムに制御する。

ロービームにはLEDヘッドランプが採用される。
ロービームにはLEDヘッドランプが採用される。

最高級ハイブリッドサルーン「レクサスLS600h」、満を持して発表の画像

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■特徴は世界初となるLEDヘッドランプ

全長×全幅×全高=5030×1875×1475mmというディメンションは、LS460より全高が10mm高められたのみ。しかし、ハイブリッドシステムの搭載などで重量は270kg増、さらにトランクルームは510から330リッターと大幅に縮小された。CD値は0.27と公表され、燃費向上にも貢献しているという。


外観では、量産車世界初採用となるLEDのプロジェクターランプが特徴的となる。
本革と木目でまとめられたインテリアの快適装備はほぼ「LS460」に準じる。すなわち前席パワーシートやHDDナビゲーションシステム、10スピーカーのプレミアムサウンドシステムなどを標準で採用。今年4月10日に発表された最新カーテレマティクスサービス「G-BOOK mX」の採用は見送られた。

夜間の前方視認や、緊急回避操舵支援、後方からの追突対応などの機能が盛り込まれたプリクラッシュセーフティシステムもオプションとして用意される。そのほか、0-100km/hで有効な追従機能付きレーダークルーズコントロールや、車庫入れを助けるインテリジェントパーキングアシストなども選択可能である。

(webCG 本諏訪)

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