DTMでベンツとアウディが一騎打ち! 〜ドイツツーリングカー選手権開幕レポート

2007.04.26 自動車ニュース
「AMGメルセデスCクラス」
ベンツとアウディが激突! これがドイツツーリングカー選手権だ

DTMでベンツとアウディが一騎打ち! 〜ドイツツーリングカー選手権開幕レポート

80年代後半から90年代前半にかけて賑いながらも、一度は消滅してしまったドイツツーリングカー選手権(DTM)。
みごと復活をとげた人気シリーズのいまを、現地からレポートする。

■栄華から消滅、そして復活へ

ドイツのツーリングカー選手権として1984年に設立された、「DTM」(Deutsche Tourenwagen Meisterschaft)。
1995年にはFIA統括の国際シリーズ、ITC(インターナショナル・ツーリングカー選手権)に昇格し、まさに“ハコのF1”として栄華を極めたのだが、開発コストの高騰で多くのメーカーが撤退。1996年でシリーズそのものが消滅した。
その後、2000年に、メルセデス、アウディ、オペル3社の協力のもと、「Deutsche Tourenwagen Masters」という名称で復活をとげた。

そんな紆余曲折をへたDTMの2007年シーズンが、2007年4月20〜22日、ドイツの高速サーキット、ホッケンハイムリンクで開幕を迎えた。2006年にはオペルが撤退したものの、メルセデスとアウディが一騎打ちを披露。両メーカーは、今季も2007年型モデルを投入した。

ベンツとアウディが激突! これがドイツツーリングカー選手権だ

■豪華なドライバーがド派手なマシンで戦う

復活の立役者、オペルが撤退したことによって、シリーズの衰退が懸念されていた新生DTMだが、2006年は1年間で83万人の観客動員を記録。ネガティブなイメージを払拭することに成功した。

その人気をささえているのが、迫力満点のマシンといえるだろう。

新生DTMはトラクションコントロールの禁止、駆動方式がFRに限定されるなど、開発コストの高騰を抑制するためにさまざまな規制が設けられているのだが、空力性能を追求したド派手なエアロパーツは健在。4リッターV8エンジンが奏でるエグゾーストノートも迫力満点だ。

ドライバーのラインナップも豪華で、1998、99年のワールドチャンピオンであるミカ・ハッキネンや、昨年はジャン・アレジ、ハインツ・ハラルド・フレンツェンなどF1で活躍したドライバーが続々と参戦。さらに、予選方式をスーパーポール方式からF1と同様にノックアウト方式に変更した。
ハード、ソフトの両面で独自のアイデアを採用した結果、メルセデスとアウディが激しい一騎打ちを披露し、多くのファンの定着に成功した。

元F1チャンピオンのミカ・ハッキネンは、メルセデスを駆る
ベンツとアウディが激突! これがドイツツーリングカー選手権だ

■DTMは、2007年も激戦必至!

2007年のDTMも、2つのマニュファクチャラーで激しいバトルが展開されることになるだろう。
メルセデス、アウディともに07年型モデルを投入。メルセデスのニューマシン、「AMGメルセデスCクラス」はその名のとおり、新型Cクラスをベースにしたマシンで、それに合わせてエクステリアが刷新された。
一方の「アウディA4 DTM」も06年型モデルをベー スに空力性能を追求、それに合わせて足まわりをモデファイするなど様々なアップデートが行われているようだ。

ソフト面に目を向ければ、アレジ、フレンツェンなど人気ドライバーが活動を休止したものの、メルセデス陣営は06年に5度目の王者に輝いたベルント・シュナイダーやハッキネンを起用。アウディ陣営は04年の王者、マティアス・エクストロームやルマン24時間レースで活躍するトム・クリステンセンを引き続き起用するなど、ドライバーに関しても豪華な顔ぶれで、事実、開幕戦のホッケンハイムでは予選から互いに譲らない激しいバトルを繰り広げている。
不発に終わったシュナイダーやハッキネン、エクストロームやクリステンセンにかわって、メルセデスのブルーノ・スペングラーがポールポジション、アウディのマーティン・トムチェクが2番手を獲得し、両陣営がフロントローをわけあった。


ベンツとアウディが激突! これがドイツツーリングカー選手権だ
初戦を制したエクストロームの「アウディA4 DTM」。
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■2007年は多重クラッシュで幕開け

決勝ではオープニングラップで5番手のクリステンセンを含めた3台が多重クラッシュを演じ、レースが中断!

波乱の幕開けとなるなか、終盤で逆転に成功した4番手スタートのエクストロームが優勝をもぎとった。チームメイトのトムチェクが2位入賞、アウディ勢が1-2フィニッシュを達成した。
一方のメルセデス勢も、スペングラーが3番手。2005年モデルを駆る昨年のユーロF3王者、ポール-ディ・レスタが4番手でフィニッシュした。

第2戦以降は各陣営のエースもトップ争いに絡んでくることが見込まれる。今年もDTMは目の離せないシリーズになりそうだ。

(文と写真=廣本泉)

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