名車と珍車がズラリ、フランスのオートショー「オート・ブレジール」(前編)

2007.04.24 自動車ニュース

これぞフランス流オートショー、「オート・ブレジール」(前編)

名車と珍車がズラリ、フランスのオートショー「オート・ブレジール」(前編)

フランスで17年続いたカブリオレとクーペ専門のモーターショー「カブリオレ・クーペ・サロン」に、四輪駆動車が加わって、新たに「オート・プレジール(喜び)」の名で開催された。

■マイナー車や限定車に注目

第1回の今年は、「パリ・サロン」や「レトロモビル」などのオートショーでお馴染みのパリ南部、ポルト・ド・ヴェルサイユで、2007年3月30日から4月1日まで開かれ、3日間で3万8000人以上が訪れた。
出展数は、およそ150社。総勢300車種以上が展示された。

ワールドプレミアこそないが、“フランス初披露”のモデルが約30車種。むしろ興味深いのは、ジュネーブなどの大規模なモーターショーには出展されない(あるいは見落とされてしまう)小メーカーが力を入れていたり、欧州限定車やフランス限定車が展示されていたりする点だ。

「プジョー4007ホーランド&ホーランド」
これぞフランス流オートショー、「オート・ブレジール」(前編)

これぞフランス流オートショー、「オート・ブレジール」(前編)
「プジョー401エクリップス」(写真上下とも)
これぞフランス流オートショー、「オート・ブレジール」(前編)

■70年前の元祖CCを展示

お膝元のプジョーは、2.2リッターHDiディーゼルを搭載する新型のSUV「4007」を展示した。
「三菱アウトランダー」をベースにしていることは既知だが、今回「4007ホーランド&ホーランド」というコンセプトカーを前面に押し出した。
“デラックス&冒険”をコンセプトに、アパレル系メーカーとコラボ。エクステリアは、光沢あるブロンズカラーのボディーにアルミの20インチホイールが組み合わされ、インテリアはダークブラウンとシャトルーズグリーンの2色の革張り。センターコンソールなどには、ブラックにクロームメッキされたルテニウム製のパーツが使われるなど、豪華でシックな装いが施されている。

欧州ではここ数年SUV人気が顕著で、特に「トヨタRAV4」に代表される中型と「ポルシェ・カイエン」に代表されるデラックス系が都市部を中心に販売を伸ばしているが、プジョーの4007はその傾向を充分に意識しているようだ。

さて、同ブースには「207CC」や「307CC」などに交じって、レトロな「401」も1台展示されていた。「206CC」の爆発的人気で、その後、クーペ・カブリオレ・モデルが相次いで発表されたことは記憶に新しいが、その火付け役のプジョーが“CCモデル”を最初に発表したのは、実は今から70年以上も前にさかのぼる。

4気筒1.7リッターのエンジンを横置きした「401エクリップス」は、1934年にパリ・サロンでデビュー。量産車として世界初となるメタル製のルーフを持ち、電動開閉する画期的なものだった。10ヶ月で79台が生産された。その後「402」にも受け継がれ、1993年から1995年にかけて580台を送り出した。

「シトロエンC4クーペ by Loeb」
これぞフランス流オートショー、「オート・ブレジール」(前編)
赤とダークグレーに統一された“by Loeb”のインテリア
これぞフランス流オートショー、「オート・ブレジール」(前編)

■「Loeb」一色のシトロエン

シトロエンは、プジョー4007の姉妹車にあたる「Cクロッサー」や「C3プルリエル」などのほか、2リッターの「C4クーペ」をベースにした特別仕様車「C4 by Loeb(バイ・ローブ)」を展示。
今年、ワークス・シトロエンに復帰し、「C4WRC」で世界ラリー選手権(WRC)4連覇を狙うセバスチャン・ローブの人気にあやかっているのは言うまでもない。

17インチのロソルフェン製ホイールを履き、サイドミラーには「by Loeb」のロゴとシリアルナンバーを明記。赤とダークグレーの2色で統一されたインテリアは、革製のヘッド部分にダブルシェブロンのマークが刺繍されたセミバケットシートを採用。ペダルや変速レバーのヘッドがメタリックになっているなど、スポーティさを強調している。

1.6リッターの「C2 by Loeb」仕様車もあわせて展示。ボディカラーは、C4はメタル・ブラック、C2はオフィシャルカラーのアーデン・ルージュが持ち込まれた。

ケイターハム・スーパー7「SRV200」
これぞフランス流オートショー、「オート・ブレジール」(前編)
オペルGT
これぞフランス流オートショー、「オート・ブレジール」(前編)

ケイターハム・フランスでは「スーパーセブン」デビュー50周年を祝って、「SRV200」の限定車 “50年アニバーサリー”を紹介。200psのコスワース製エンジンと6段ギアを搭載し、車重600kg。価格は5万2950ユーロ(約850万円)とのことだ。

その他、「BMW M6カブリオレ」や「3シリーズ・カブリオレ」、「メルセデス・ベンツ SLRマクラーレン」、「ランボルギーニ・スパイダー・コンセプトS」、「オペルGT」などがずらり並んだ。
(後編につづく)

(文&写真=野口友莉/YUYU)

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