アニメ『マッハGoGoGo』、ハリウッドムービーに

2007.04.17 自動車ニュース

アニメ『マッハGoGoGo』、ハリウッドムービーに

40年前に放送された日本の人気アニメ『マッハGoGoGo』が、実写版のハイウッドムービーとして復活する。古い“ジャパニメ”が、なぜアメリカで取り上げられるのか? 現地からのリポート。

■マッハ号、ハリウッドからGo!

「風もぉ〜 ふるえるヘアピンカァ〜ブゥー 怖いモノなど ゴォーオゴォーオゴォオー」 
(作詞=吉田竜夫/作曲=越部信義/歌=ボーカル・ショップ)

ホワイトボディの「マッハ号」が、帰って来る!

米ワーナーブラザーズ・ピクチャーズは2007年4月13日、映画『Speed Racer』の製作発表を行った。
この『Speed Racer』とは、日本の「竜の子プロダクション」製作で、1967年4月から1968年3月にフジテレビで放映された『マッハGoGoGo』のことである。

『マッハGoGoGo』は、主人公の三船剛が、父の作ったスーパーマシン「マッハ号」で世界各地のレースを転戦するテレビ漫画(当時はアニメーションという言葉は一般的でなかった)。

マッハ号には007ボンドカー的な発想の様々な特殊デバイスが装備されており、水中走行、大型円形チェーンソー、エアジャッキによる走行中のジャンプなどを駆使する。
そのレースの舞台は、当時TNT(トヨタ、日産、タキレーシング)が凌ぎを削っていたスポーツプロトタイプカーによる日本グランプリの他、ルマン24時間レース、サファリラリーなど実在競技を参考にしていた。

■アメリカでも根強い人気

それにしても、どうしてアメリカで『マッハGoGoGo』なのか?

実は、 アメリカ人の多くがこのアニメを知っている。『マッハGoGoGo』は1970年代に米国で『Speed Racer』として全国ネットで放映され、その後も日本国内同様に、何度も再放送されてきた。そのため、現在のアメリカでは、20代〜60代の一般市民のほとんどが、この作品の存在を知っている。
つい最近まで米国アニメ専門番組『カートゥーンチャンネル』で、オリジナル版『Speed Racar』が放映されていたほど、根強い人気があるのだ。

1997年にテレビ東京で放送されたリメイク版『マッハGoGoGo』もあるが人気はない。アメリカ人にとっては、1960年代のオリジナル版の方が「非現実的だが、夢があっていい!」と思われている。
Tシャツや小物など『Speed Racer』関連グッズはいまでもアメリカでよく売れている。

また、このところのアメリカ映画界では、NASCARを舞台とした実写映画『タラデガ・ナイツ』や、ディズニーのアニメ映画 『カーズ』などが大ヒット。アメリカ人のクルマ好き人口の多さを証明してみせた。
そうした状況で、すでにアメリカ人に認知されている自動車系ストーリーとして『Speed Racer』に白羽の矢がたったのは、自然な流れだと思う。

実写版『Speed Racer』の脚本&監督は『マトリックス』のウォシャウスキー兄弟。主人公のスピード(三船剛)役をエミール・ハーシュ、その彼女のトリクシー(ミッチ)はクリスティーナ・リッチ が演じる。くり坊役や、チンパンジーの三平役があるのかどうかは未定だ……。

2008年5月9日全米公開予定の実写版『Speed Racer』。NASCARを含めた現代の人気自動車競技と『マトリックス』ばりの超過激コンピュータグラフィックスの融合で、大迫力の作品になることを期待したい。

(文=桃田健史(IPN))

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