神保町ジョギングクラブ vol.4

2007.03.10 エッセイ

神保町ジョギングクラブ vol.4

スイス・モントルー レマン湖沿いコース(その1)

フレディよ、こんなところにいたのか!

普段は都内をせっせと走っている神保町ジョギングクラブ、いきなりの海外遠征でやって来ましたモントルー。えっ、モントレーじゃないかって? そりゃダンナ、カリフォルニアの「Monterey」のことでは……。

そうではなくて、スイスの「Montreux」のことです。つまりジミ・ヘンがギター燃やした伝説のポップ・フェスティバルが開かれた方じゃなくて、ジャズ・フェスティバルが開催される方……って、両方ジャズやってるか。ゴメン。

皇居コースと同じく、赤いウィンドブレーカー着て、黒いピタピタ・スパッツはいて、ニューバランスの574の紐をきつ〜く締めたらGO!と行きたいところだけど、せっかくなんでちょっとコースをざっと下見しますか。

モントルーはレマン湖の東端に位置するスイス屈指の避暑地だ。街の背後には小高い丘(というか山)が控えており、地形だけでいうならモナコや熱海の仲間って感じ。

つまりジョギングに向く規模の公園、たとえばNYのセントラルパークとか、ロンドンのハイドパークとか、東京なら駒沢公園や砧公園みたいな規模の公園を作るような平地には恵まれていないので、走るならいきおい湖沿いとなる。

このあたりは湖畔ジョギングの宝庫である。レマン湖沿いならジュネーヴやローザンヌがあるし、ジュネーヴからフランス国境を越えてちょっと南へ行くと、アヌシーという湖(アヌシー湖)沿いの美しい街がある。優しげに凪いだ湖面を横目で見ながら走るのは、公園ジョギングとはまたひと味違っていいもんですわ。

公園と違って、湖上には遮蔽物が何もない。その向こうに壮大な山が見えたりしているわけだ。そういう風景って、こちらが1キロや2キロ走ったって何も動きはしない。こちらは大自然を相手に、自分の小ささというものを痛感させられるのである。

都会のジョギングって「あの交差点を曲がって」とか「あのビルの前を通過して」とかたいがい人工物が相手だから、おのずとスケールが小さくなりがち。でも湖畔ジョギングは違うのだ。

しかもです、大自然の反対側を向けば、いつものとおり道路があったり、建物があったりと、瞬時に人工物の世界に戻って来られるんです。こんな贅沢なジョギングコースがあるだろうか!(つづく)

(文=葉山薫)

やって来ましたモントルー。コースはレマン湖沿い、街の前の遊歩道約1.4kmを行き来することにした。
やって来ましたモントルー。コースはレマン湖沿い、街の前の遊歩道約1.4kmを行き来することにした。
街に面した湖だというのに、水はこんなにきれい。
街に面した湖だというのに、水はこんなにきれい。
おっと、そのポーズは、フレディさんじゃないですか。モントルーにはクイーンのスタジオがあったり、フレディが別荘を持っていたりと、彼と縁が深い街みたいです。
おっと、そのポーズは、フレディさんじゃないですか。モントルーにはクイーンのスタジオがあったり、フレディが別荘を持っていたりと、彼と縁が深い街みたいです。

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『NAVI』編集部

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毎月26日発売のカーライフマガジン『NAVI』。日夜取材に追われる編集部員は、加藤編集長はじめツワモノぞろい。どこがツワモノかって?……このコーナーを読めばわかります。