外しの美学、「マツダ2」(「デミオ」新型)【ジュネーブショー07】

2007.03.08 自動車ニュース

【ジュネーブショー07】外しの美学、「マツダ2」(「デミオ」新型)

2007年3月6日にプレスデイで幕を開けたジュネーブショー。
マツダブースの華は、新しい「マツダ2(デミオ)」と「葉風」の2台。ドイツやオーストリアなど中欧で強いメーカーだけに、ショー会場でも欧州勢に引けをとらない存在感を発している。

■激戦区、ど真ん中で勝負

マツダ2は、ボクシーなスタイルから一転して、「トヨタ・ヤリス(ヴィッツ)」や「プジョー207」に引けをとらない、躍動感に満ちたダイナミックなフォルムを得た。

このスタイリングをまとめたのは、マツダ本社デザイン本部の前田育男(まえだ いくお)チーフデザイナーである。前田チーフと聞いて「ん?」と思った人も多いのでは。そうである、彼は「RX-8」のスタイリングをまとめ上げた人物である。

会場で前田さんに久しぶりにお会いした。
「ボクシースタイルから欧州のスピード系デザインへと大変身ですね」と問いかけると、いつもどおりの優しい声で「欧州でBセグメントといえば激戦区、いわばクルマの基本ですから、やはりど真ん中で勝負したいという思いがありました」と答えてくれた。

前田さんは自らレースに参戦するくらいダイナミックなおかた。だから走り系デザインはお手のものなのだけど、マツダ2には“外しの美学”みたいなものをエッセンスとして散りばめたという。

「一番わかりやすいところでいいますと、ここがそうです」と教えてくれたのが、Aピラーの付け根部分。フロントホイールアーチ上をくるっと取り囲むラインと、ボディサイドを走るラインの位置関係に論理的なつながりがなく、始点と終点が微妙に“外されている”のがわかるだろうか。
「(外しは)いろいろなところで反復しています」というから、日本で発表されたら、みなさんもぜひとも探してみてください(リポーターはけっこう見つけました)!

シャシーはマツダ主導で開発された、フォードグループの新型小型シャシー。エンジンはガソリンが1.3と1.5リッターで、欧州では1.4リッターディーゼルも数ヶ月遅れで投入される予定という。

■マツダに“ときめきの風”再び!?

いっぽう、葉風(「はかぜ」と読む)は、マツダが提唱する新しいデザイン言語「Nagare」(日本語の「流れ」に相当)を具現した作品。
昨年11月のLAショーに展示された「流(ながれ)」、今年1月のデトロイトショーの「流雅(りゅうが)」に続くNagareシリーズの第3弾で、今回は小型クロスオーバーの形態を採る。フランクフルト近くにあるマツダの欧州デザインセンターで開発された。

最近のマツダデザインはちょっとキテる気がする。再び吹くか、1990年代の“ときめきの風”!

(NAVI竹下)

「マツダ2」
「マツダ2」

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「葉風(はかぜ)」
「葉風(はかぜ)」

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