神保町ジョギングクラブ vol.2

2007.03.05 エッセイ

神保町ジョギングクラブ vol.2

皇居周回コース(その2)「ヒキイハサ」式

ジョガーのみなさん、走っている時に何を考えてますか。走っているんだから、フツーは呼吸や足運びなど、走りについてだろうって?

ワタシの場合、思い返してみるに、そういうことは意外と考えてません。5km30分程度のジョギングなら、あくまでイージーに、風景を楽しみながら、のんびりと走ってるような気がします。

皇居コースのときは、昼なら「おっ、あそこのカンザクラが咲いた」とか、「近代美術館であんな催しが始まった」とか、そんな感じ。でも夜だとそういうものも見えないから、頭の中でヒキイハサ……っておまじないのように唱えてます。

ヒキイハサ……って、皇居周りの門のことです。だいたい東御苑の平川門(ひらかわもん)をスタート地点として、反時計周りで走っているんですけど、北桔橋門(きたはねばしもん)、乾門(いぬいもん)、半蔵門(はんぞうもん)と来て、ここからちょっと距離があって、次に桜田門(外桜田門)という順番なんですね。

そして「桜田門外の変が起こったのはここかあ」なんて、歴史に思いを馳せたりするんです。うーん、歴史の重み。皇居コースならではのお楽しみ!

思えばワタシの勉強はいつも「ヒキイハサ」式でした。伊藤博文、黒田清隆、山縣有朋、松方正義と続く日本の歴代の総理大臣はイクヤマイマイ……ですね。懐かしい!
歴代の天皇はジンム、スイゼイ、アンネイ、イトク……、中国の王朝はカ、イン、シュウ、シン、カン……という調子。スイヘーリーベボクノフネ……というのもありました。これは化学だけどね。

意味もなくそらんじる技術を高めて何になる、理解の本質から外れている、なんて若きワタシはストイックに考えてましたが、あれから20年経った今でも覚えているんだから、「ヒキイハサ」式はある意味、人間の本質を突いた勉強法なんだなあ、と。

とまあ、そんなことを思いながら走っている。すると平川門がまた見えてくるわけです。

(文=葉山薫)

平川門は皇居の北側に位置します。皇居東御苑への出入りに使われています。ちなみに、東御苑の公開は3月1日から始まっているようですよ。
平川門は皇居の北側に位置します。皇居東御苑への出入りに使われています。ちなみに、東御苑の公開は3月1日から始まっているようですよ。
夜の皇居コース、最大のスペクタクルは、丸の内地区のビルの夜景でしょう。反時計周りしていて桜田門を過ぎると、この壮観な夜景がどーんと現れます。
夜の皇居コース、最大のスペクタクルは、丸の内地区のビルの夜景でしょう。反時計周りしていて桜田門を過ぎると、この壮観な夜景がどーんと現れます。

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『NAVI』編集部

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毎月26日発売のカーライフマガジン『NAVI』。日夜取材に追われる編集部員は、加藤編集長はじめツワモノぞろい。どこがツワモノかって?……このコーナーを読めばわかります。