2/100秒差で初優勝!NASCAR「デイトナ500」、初参戦のトヨタは22位完走

2007.02.21 自動車ニュース
NASCAR『デイトナ500』決勝、2/100秒差でハービック初優勝! 初参戦のトヨタは22位完走

2/100秒差で初優勝!NASCAR「デイトナ500」、初参戦のトヨタは22位完走

NASCARいちのビッグレース、「デイトナ500」が、2007年2月18日、米フロリダ州のデイトナ・インターナショナル・スピードウェイ(1周2.5マイル=約4km)で開催された。

■大ベテラン、悲願のデイトナ制覇まであと一歩!

「デイトナ500」は、NASCARのトップカテゴリー、ネクステルカップシリーズの第一戦。観客動員数20万人強を誇る大人気イベントだ。

決勝当日は朝の気温が摂氏3度、昼を過ぎても11度程度までしか上がらず、レースファンたちは分厚いレザーコートやチームのオリジナルジャンバーを着込む重装備での観戦となった。

午後3時15分、200周で争われる決勝は、GMシボレー・モンテカルロ20台、フォード・フュージョン10台、ダッジ・チャージャー9台、トヨタ・カムリ4台、合計43台(予選には63台が出場)が轟音をあげてスタートを切った。

レース序盤はポールポジションのルーキー、D・ギリランド(フォード)が逃げ切り体制を敷き、それをT・スチュワート(シボレー)、D・アンハートジュニア(シボレー)、カート・ブッシュ(ダッジ)とカイル・ブッシュ(シボレー)兄弟が追うかたちとなった。

レース中盤はイエローコーションがほとんど出ない淡々としたレース展開に。

だが153周目、トップグループを構成していたカート・ブッシュとスチュワートが絡み、ともにリタイヤ。173周目には昨年のデイトナ500優勝者で同シリーズチャンピオンでもあるJ・ジョンソンを含む5台がバックストレートでクラッシュした。

再スタート後は、大ベテランのM・マーティン(シボレー)がトップを死守するカタチに。マーティンは昨年、長年所属してきたラッシュレーシング(フォード)を離脱して引退を表明していた。しかし、US ARMYシボレーチームからデイトナ500スポット参戦の誘いを受け、自身のデイトナ初優勝に向けて23回目のアタックとなった。

20万人の大観衆が、マーティン悲願の優勝を後押しするような雰囲気に包まれていた。

■火花を散らしながら横転してフィニッシュ!

そしてレース終了まで残り5周、バックストレートで多重クラッシュが発生。D・アンハートジュニア他数台が大クラッシュし、レッドフラッグ(レース中断)状態に。

約20分後にレースが再開し残り3周。マーティンと2位以下集団にはマシン2台ほどの差がつき、「これでマーティン逃げ切りか?」と思われた。

ところがファイナルラップのバックストレートで、アウトサイドからK・ハービック(シボレー)がドラフティングを巧みに利用して大きく伸びてきた。

ハービックはその勢いを維持したままターン3〜4のアウトサイドラインをキープ。マーティンはコーナー中央ラインをキープするがリアが若干スライドしてやや失速状態となった。

そのままメインストレートに戻ってきた2台、アウトサイドにハービック、インサイドにマーティン……。なんと2/100秒差でハービックがデイトナ500初優勝を飾った。

と同時に、後方ではそれまで3位を走行していたカイル・ブッシュを含む10数台が絡むクラッシュが発生。C・ボイヤー(シボレー)のマシンは逆さになった状態で火花を散らしながら500メートルほどスライドしてフィニッシュ!
20万人の大観衆とTV視聴者は強烈に豪快なフィニッシュシーンに呆然となった。

大混乱のなか、ハービック、J・バートンのリチャードチルドレスレーシングが1、3フィニッシュ。ハービックの優勝賞金は約1億8000万円。2位はマーティン。ファン・パブロ・モントーヤは19位でフィニッシュした。

トヨタ勢ではD・ジャレットが22位、M・ウォルトリップが30位でフィニッシュ。トヨタのNASCARプログラムを管轄しているTRD USA関係者は、「2台完走して良かった。今回は10〜20位に入ればと考えていたので、結果的にはまずまずだと思います」とコメントした。

(文=桃田健史(IPN)/写真=トヨタ自動車)

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