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【スペック】全長×全幅×全高=4730×1795×1870mm/ホイールベース=2850mm/車重=1800kg/駆動方式=4WD/2.4リッター直4DOHC16バルブ(170ps/6000rpm、23.0kgm/4100rpm)/価格=341万2500円(テスト車=379万290円/DVD内蔵後席9インチワイド液晶ディスプレイ=13万6500円/SRSカーテンエアバッグ=8万4000円/コーナーセンサー=4万2000円/ビルトインETCユニット=1万8900円/フロアマット=6万4890円/ボディ色ウォームホワイトパール=3万1500円)

三菱デリカD:5 Gプレミアム(4WD/CVT)【試乗記】

ミニバンの新しい“カタチ” 2007.02.14 試乗記 三菱デリカD:5 Gプレミアム(4WD/CVT)
……379万290円

三菱のミニバン「デリカ」が、13年ぶりにフルモデルチェンジをはたした。「D:5(ディーファイブ)」というサブネームをいただき、ハード面を一新したという5代目の乗り味は? 『webCG』のコンドーと関が試乗した。

アメ車が匂う!

コンドー(以下「コ」):めっちゃ、シカクい! 強そうや。2005年の東京モーターショーでコンセプトカーだったころの印象、そのままとは言えへんけど……。
関(以下「せ」):新しいですよ。「デリカD:5」はオフロードもイケるミニバンですけど、「ランドローバー」とはまた違うデザイン。
コ:「ハマー」に似てるやん。特にメッキグリル。ゼッタイ意識してるって。ロゴマークもアメ車風やし。
せ:三菱社内でも言われたそうです。が、ボディ同色の「スポーティグリル」やアクリル製の「スモークグリル」に換えることもできます。純正アクセサリーだけで、なんと100点以上ありますから。

コ:そりゃスゴイね。チカラ入ってる。にしても、先代「デリカ・スペースギア」とは見た目からして違い過ぎる。過去のデリカファンの反応はどうなん?
せ:2007年1月だけで4000台の受注があって、そのうち半数は先代からの乗り換えだそうですよ。

コ:デリカといえば背の高さ。特に視点の高さがポイントやったのに、ずいぶん下がった。
せ:前のは高過ぎでしょう。今回、全高は10センチダウン、車内高は逆に10センチアップというから、いかにドライバーのヒップポイントが下がったか。
コ:どんな走りを見せてくれるのか、楽しみや! さっそく乗ってみよ。

四角いデザインで統一された、インパネまわり。
四角いデザインで統一された、インパネまわり。 拡大
2列目シートは、6:4で分割。最上級グレード「Gプレミアム」のみ、両側電動スライドドアが標準で備わる。
2列目シートは、6:4で分割。最上級グレード「Gプレミアム」のみ、両側電動スライドドアが標準で備わる。 拡大

ソトミもナカミも新しい

コ:乗ってもシカクい。徹底してる。
せ:ナビつきのコンソールボックスは、まるでテレビ。無骨さのなかにも機能を感じさせる「G-SHOCK」ミニバン。
コ:フロントウィンドーが広くて気分ええな。しっかし、この窓、遠すぎやろ。拭かれへんやん。ダッシュボードにモノ置いて前に転がってもたら、取られへんやん。なんでもこのインパネ、「三菱車史上最大のサイズ」なんやて。それって、イバれるんか?
せ:意外に、ウィンドーからハンドルまでの距離は、他社ライバルと変わらないそうです。ただ、デリカはセンターコンソールやグラブボックスが目前に迫っているから、窓まで遠く感じるんです。

コ:あっ、グローブボックスのDELICAの文字もアメ車っぽいなぁ。この形も、“機能美”なん?
せ:中がエアコンとつながっていて、保冷&保温機能があります。5.2リッターの容量で、缶コーヒーなら9本までオーケー。間仕切りをとれば拡張可能で、最大12.7リッター。
コ:まんま冷蔵庫やん。カルチャーショックやわ。

全席、撥水&防汚のシート地を採用。快適空間を謳う「cocochi(ここち)インテリア」だ。
全席、撥水&防汚のシート地を採用。快適空間を謳う「cocochi(ここち)インテリア」だ。 拡大
2.4リッター「MIVEC」エンジン。吸排気ともに、可変バルブタイミング機構を備える。
2.4リッター「MIVEC」エンジン。吸排気ともに、可変バルブタイミング機構を備える。 拡大

コ:走りは、ケッコーふつうに乗用車やね。フラつき感なんか、まったくないわ。
せ:エンジンは、「アウトランダー」ゆずりの2.4リッター4気筒のみ。ちなみに、マグネシウム合金のパドルシフトも、ゆずり受けました。
コ:ええタッチや。今年のダカールラリーで三菱が7連覇キメたけど、サポートカーをつとめた「D:5」のドライバーにもパドルは評判良かったらしい。パッと低いギア使えるのはメリットある。

せ:「1800キロのミニバンに4発のみ」ってどうかと思いましたが、意外に加速はいいですね。発進も追い越しも必要十分。これなら、この先も「3リッターV6」は出る幕ないでしょう。
ちなみに、車重は200キロ以上のダイエット。0-100km/h加速は先代デリカより3秒も速いとか。
コ:チョッとウルサイけど……。見た目はタフなミニバンやのに、軽快な走り。ソトミもナカミもブランニューというわけや。

骨のあるヤツ

コ:シートはチョッと空気イスみたいやと思わへん? 座った感じがバランスボールに似てる。足の置き場は余裕あるけど、座面はチョッと短い気がするなぁ。多彩なシートアレンジのためやろか?
せ:フルフラットから3列目の側面跳ね上げまで、ミニバンに求められるシートアレンジは完璧です。得意の野山が呼んでます。
コ:オフロードも走破できるのが、デリカのデリカたるゆえんやからな。FFと4WDの切り替えも、シフトレバー横のダイヤルを回すだけでカンタン。ところで、軽くなった5代目、肝心のタフさはどうなん?

せ:デザインと並ぶ「D:5」のジマンが、堅牢なボディだそうです。キャビンを包むのは、一般的な「モノコックフレーム」ではなく、「リブボーンフレーム(環状骨格)」という4組の“アバラ骨”。剛性は先代に比べて、捻りで50%、曲げで25%アップとのことです。
コ:たしかに、しっかりしてるようやね。乗ってて特別にガンジョーやなーとは思えへんけど。
せ:“目で”感じられるんですよ。インテリアにわざわざアバラを浮き出させたり、特別感の演出がウマい。ぐるっと車内を取り囲むこのアーチが、天井では間接照明になってたり。

コ:まぁ、よう考えて作ってあるわ。さすが、13年ぶりのモデルチェンジ。
せ:全体を見渡せる、3列目からの眺めがイチバン印象的です。クルマのインテリアというより、家みたい。
コ:冷暖房完備なばかりか、冷蔵庫までついてるくらいやからね!

(文=webCG近藤俊&関顕也/写真=高橋信宏/2007年2月)

駆動方式は「2WD(FF)」「4WDオート」「4WDロック」の3種類が選べる。走行中でも、シフトレバー横のダイヤルで切り替え可能。
駆動方式は「2WD(FF)」「4WDオート」「4WDロック」の3種類が選べる。走行中でも、シフトレバー横のダイヤルで切り替え可能。 拡大
荷室の奥行きは、2列目チップアップ&3列目跳ね上げで、最大1610mm。アーチ状の骨格が、ぐるりと乗員を取り囲む。
荷室の奥行きは、2列目チップアップ&3列目跳ね上げで、最大1610mm。アーチ状の骨格が、ぐるりと乗員を取り囲む。 拡大
 
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